とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「井上陽水Tour 2010 Powder」に行ってきた

2010-10-21 23:40:12 | コンサート
昨年デビュー40周年を迎えた井上陽水の全国ツアーが、10月17日(日)神奈川県・厚木で始まり、ここ浜松アクトシティが3番目のツアー会場だった。浜松に井上陽水が来るなんてめったにないことなので、頑張って2枚チケットをとった。道路が混んでいて開演の時間ギリギリで間に合った。先に電車で来ていた妻は、既に席についていた。

今回のツアーでは、約4年ぶりのオリジナル・アルバム「魔力」を11月17日にリリースすることを明らかにしたこともあり、アルバム中の新曲「覚めない夢」を疲労してくれた。NHKのドラマ主題歌になった曲らしく、いい感じの曲だった。また。このツアーではドラムレス、ベースレスという井上陽水の「魔力」を体感出来るような編成だという。

とりあえずセットリストを挙げておく。

01.この頃、妙だ
02.娘がねじれる時
03.ミスキャスト
04.ドレミのため息
05.自然に飾られて
06.覚めない夢 (新曲)
07.真珠
08.タイランドファンタジア
09.断絶
10.答えはUNDERSTAND
11.お願いはひとつ
12.虹のできる訳
13.Just Fit
14.少年時代
15.長い坂の絵のフレーム
アンコール
16.氷の世界
17.招待状のないショー
18.積荷のない船
19.いっそセレナーデ

このセットリストを見てみると、あんまり馴染みの曲が少ない。前半はほとんど知らない曲ばかりだった。陽水はあまりトークも多くなく、淡々と曲が続いていく。いつしか眠りに誘われそうな構成だった。中盤で一番沸いたのは「断絶」の時だ。私にとっては、初期の頃のアルバムが一番いい。もっと古い曲を一杯やって欲しかったが、なかなかそういうわけには行かないだろう。

次に湧いたのが「少年時代」。これも名曲である。けっこうあっちこっちで口ずさむ声が聞こえた。「長い坂の絵のフレーム」のあと、あっさり引っ込んでしまった陽水。結局その後がアンコールのステージだった。おなじみの「氷の世界」等数曲を歌い「いっそセレナーデ」が最後の曲で終わった。開演時間も2時間に満たない。やけにあっさりした終わり方で、観客もいま一つ物足らない。アンコールの拍手が何時までも続いたが、「これで本日のステージは全て終了です」のアナウンスに会場内からは嘆きの声が響いた。まさしくこれが井上陽水のステージなのである。観客に媚びない、どんな時でも自分を貫くアーティストなのだ。

あっけなく終了した会場を後にすると、出口で新アルバム「魔力」のダイジェストCDが入場者全員にプレゼントされた。消化不良で終わったコンサートになりかねなかったが、これで少しは気が晴れたかもしれない。