とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

今年初めての百名山は上州武尊山

2010-06-28 21:27:17 | 山登り
一昨日の午後浜松を出て、昨日の午後11時ごろ上州武尊山(ほたかさん)の登山口駐車場に到着した。関越道の水上ICから武尊神社の駐車場までは20キロ弱で、道路は舗装されており走りやすい道だった。そして、昨日無事に上州武尊山を登頂して帰ってきた。

上州武尊山は、日本百名山の一つで標高2158mある。日本武尊(ヤマトタケル)が東征の折に登ったという伝説に由来する山名であるが、武尊をほたかと読ませるのは何故だろう。百名山は、遠いところばかりとなってきたが、昨年谷川岳に登ったこともあり、土地勘ができたので、谷川岳の隣にある上州武尊山を登ることにしたのだ。

梅雨時で、天気が心配であったが、直前の天気予報では水上の天気は曇りで降水確率40~50%となっていた。なんとか雨は降らずに行けそうだろうとの判断で同行者に連絡して決行を決意した。だが、先に進むにしたがってどんどん天気予報が変わってきた。水上のコンビニに着いたころ天気予報を確認したら、午前中の2~3時間くらい曇りだが、あとは全て雨に変わっていた。これはまずいなと思ったが、とりあえず登山口の駐車場で朝を待つことにした。駐車場は舗装されており、きれいなトイレも完備している。


ザーザー降りの雨のなか車中で一晩過ごす。4時起きのつもりが寝過ごして4時50分になっていた。雨は相変わらず降り続いていた。こんな日は誰もこないかと思っていたが、他にも数台の車が来ていた。我々も当初は大いに迷った。こんな雨の日に登っても景色は見えないし楽しくないから温泉でも寄って観光して帰ろうかとも思った。でも、はるばる群馬までやってきて帰るのは、もったいないという気も起こり、小雨になった時点で一気に登山モードに変わった。

雨具を着て、既に先行した登山者がいたので、それを追いかけるように我々も出発した。予定より1時間遅れだが午前6時過ぎに出発する。まずは、駐車場の先にある武尊神社に参拝して登山の安全を祈願する。


この日は、丁度武尊山の山開きの日であったようだ。神社の周りにはテントが準備され行事が行なわれるような雰囲気であったが、朝早いためか誰もいなく、山開きの行事を見ることなく先を急いだ。


神社の先は車止めが置かれ、車は進入できない。しばらくは林道歩きが続き2キロほどで剣ヶ峰山との分岐に出る。


当初は、剣ヶ峰山周りでの周回コースも考えていたが、天気が悪いことと歩行時間が長くなることから、そのまま直進して武尊山を目指すことにした。雨の中、新緑が眩しい林の中を進む。


沢をいくつか渡り尾根道に飛び出る。木陰の向こうに何か人工物らしきものが見えた。尾根を下ったところにある手小屋沢避難小屋の屋根であった。小屋には寄らず、その先を急ぐ。傾斜が次第にきつくなってきた頃、大きな岩場が現れてきた。滑りやすそうな岩にハシゴやクサリ、ロープが掛けられた難所が4箇所ほど続いた。





急峻な岩場の上には、シャクナゲの花がいくつか咲き出していた。まだ、これからのようで大きな蕾のままのシャクナゲもあったが、もうしばらくすればシャクナゲの花で満開になりそうな稜線である。


ハイマツの茂る最後の急坂を一気に登りきると、武尊山の山頂に到着した。2158mの山頂から本来なら360°の大展望が見えるはずだが、この日は完全にホワイトアウトでまったく見えない。昼食休憩するのもままならず、山頂写真だけ撮って早々に下山体制に入った。

先行した夫婦の登山者と山頂で会ったが、こんな雨の中、剣ヶ峰山経由で下山するとのことだった。剣ヶ峰山の下山道は危険な箇所が多いと聞いていたので、我々はピストンで下山する。下山する途中で、雲間の間から尾瀬方面らしき山並みが見えたが、はっきりどこかは同定できなかった。

下山途中、山開きの行事を行なった地元関係者たちが登ってきた。山伏の法螺貝が時折鳴り響いていた。関係者からは山開きの記念にと手拭を貰う。

午後1時くらいに、駐車場に戻る。雨は、相変わらずポツポツ降っており一日中雨具を手放せない状態だった。駐車場の下には「裏見ノ滝」があり、寄り道して見学する。雨の日なので水量もあり豪快に水しぶきと轟音を轟かせ滝がおちていた。



雨と汗でびしょびしょになったので、早速温泉に向かうが、近場に良さそうな温泉がないので、かなり遠くまで足を延ばした。ネットで調べた結果、群馬県内では特に人気があるという「まんてん星の湯」に行くことにした。

ダム湖畔にある日帰り温泉で、露天風呂から湖が一望できるなかなかいい温泉であった。ほぼ午後5時近くの出発になってしまったが、高速道路を使い午後11時半くらいに自宅に到着。展望はなく健脚向けのきつい山であったが、登頂できたことで満足した。