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雲南のハチミツ⑩ 豊富なカリウム

2015-03-22 12:55:47 | Weblog
なにも花に群がり蜜を採るのは蜜蜂だけではない。雲南は「蝶の王国」との異名をとるほどで種類では中国の各省最多の700種以上が見つかっている。蝶にまつわるロマンチックな伝説も数多い。写真は花に群がる雲南の様々な種類の蝶。(雲南民族村にて2004年撮影。)

【人体に必要な微量元素が豊富】
前回、玉川大学ミツバチ科学研究所に問い合わせ中、と書いたところ、遅くなりました、との丁寧な文面で先日、ご回答をいただきました。
やはり、というべきか、残念ながらヤハシ蜜の成分分析の論文はなかった、とのことでしたが、中国の養蜂業やハチミツに関する論文をいただくことができました。感謝です。

さて、話しを戻しましょう。
ヤハシの成分の特徴についてです。なぜか、ヤハシ蜜の全貌がわかるような資料はないので、細切れにつないでいきます。

まず『月刊 蜜蜂雑誌第7号』(雲南省農業科学院、2010年7月)にヤハシ蜜の分析が出ていました。1994年に雲南省楚雄州武定県で採取したヤハシ蜜からは硫黄、リン、ホウ素、マンガン、マグネシウム、亜鉛、ナトリウム、カルシウム、カリウムの9種類の鉱物元素が見つかり、中でもカリウムが47.2mg/100gと高かった、と書かれています。

これは日本のハチミツの2倍強の値です(「各種ハチミツの微量元素分析による採蜜年度の判別」『日本健康医学会雑誌』22(3)、2013年10月、東京農業大学短期大学)ほかの元素ものきなみ高い値を示しています。

ただカリウムが高いものは、ヤハシ蜜に限ったことではなく、中国、北インド、ポルトガル、スペインの国々もかなり高め。北インドでは48.9~93.2 mg/100g。スペインで40種のハチミツを分析した結果は43.4~193.5 mg/100gだったのでカリウムの高さは地域性があるようです。つまりヤハシ蜜はカリウムの高めのハチミツ、ととらえればいいでしょう。

ちなみにカリウムは日本でも野菜や果物にも昔から普通に含まれています。
体には塩気に含まれるナトリウム、小魚などに含まれるカルシウム、野菜などに含まれるカリウムが神経、筋肉、細胞の水分の代謝などに必要なのですが、現代では塩分が多く、カリウムが少なめになりがちな食生活の人が多いのだとか。

 そのため、ネットでざっと調べると、「現代人に不足する栄養を補う」という名目でカリウムサプリが山のように売られていることがわかります。そのカリウムが多い、というのは、重要な特徴の一つ、といえるでしょう。
              (つづく)
※今回は健康雑誌のようで、読みづらくてすみません。きれいな写真でなごんでください。
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