熊本市議会議員なすまどか~まどかレポート

熊本市政、国政(平和、雇用など)、趣味のスポーツ、料理などなど・・・
熊本市議会議員 那須円(なす まどか)の活動日記

「大阪ダブル選挙」に思うこと

2011年12月07日 | つれづれ日記

大阪ダブル選挙は、いずれも「大阪維新の会」の候補が勝利しました。

大阪都構想と公務員改革などをかかげた橋下氏。

大阪都構想を実現すればすべてがうまくいくかのような幻想をふりまき、
既得権益を徹底的にバッシングすることで支持を獲得するやり方は、
「自民党をぶっ壊す」「構造改革なくして景気回復なし」との訴えで
旋風をおこした小泉選挙に通じるものがあります。

仮想敵をつくり二者択一の選択を迫る手法は
「なにかしてくれるかもしれない」との期待が広がる一方、
貧困や生活苦を招いている真の原因から
有権者の
目を遠ざける危険性を併せ持っています。

「民間」対「公務員」「現役世代」対「年金世代」など、
気が付けば国民同士の対立ばかりが強調されます。

しかし、公務員の給与が削減される一方で民間給与も減少する悪循環が続いています。
また、庶民増税が強いられるなか、受け取る年金も減らされています。

国民同士の対立が激しくなることで、いったい誰が得をしているのでしょうか?

これまで、大企業に対しては、派遣労働の解禁や減税政策など
儲けを後押しする政治が行われ、大企業の内部留保(貯め込み金)は
260兆円と増え続けています。

そのしわ寄せは、労働者の報酬に影響しています。




また、下図のように大企業の法人税や社会保障などへの公的負担も
他国と比べ低い水準です。
大企業の負担軽減を求める要求を政治が受けれた結果です。

はたして社会保障の財源が不足しているのは、消費税率が低いためでしょうか?



いったい政治は誰の方向を向いておこなわれているのか?

資本主義社会のもとでの階級は二つしかありません。
それは、資本家」「労働者」です。

「私たちの真の敵はどこにあるのか?」

改めてこの点を見定める必要があるのではと感じた選挙でした。