後期高齢者医療制度についてのご意見をいただきました。
ブログに寄せていただいたご意見で、返事の中で私の考えは書いたのですが、
改めて大事だなぁと感じましたので、今日のエントリとして述べたいと思います
どういうご意見かというと…
「後期高齢者医療制度を廃止した後はどうなるのか?」
ということです。
共産党としても後期高齢者医療制度の廃止を公約に掲げていましたし、
民主党も廃止を明記していましたので、これから廃止に向けた議論が
はじまっていくかと思います。
後期高齢者医療制度が廃止となった場合、私たちは、
もとの老人保険制度に戻し、国保への負担は国が補填するべき
だと考えてます。
そして、75歳以上の医療費は無料とすべきだと考えます。
制度を導入した側は、
「長い間議論を重ねてつくった制度を廃止することは、
医療制度の後退だ」と言うかもしれません。
しかし、もともと後期高齢者医療制度そのものが
医療費抑制路線にたった、世界と比べ遅れた制度だったと思います。
だから、年齢で制度を区切るなど世界に例がない
いびつな仕組みになりました。
そもそもOECD30カ国のなかで、
医療費3割という高い負担を求めている国は日本だけです。
イギリス、イタリア、オランダなど多くの国が医療費ゼロとなっています。
↓↓↓のとおりです。
経済的にもこれらの国より裕福な日本が、高齢者に保険料負担や
医療サービスの制限を強いるというのは、やっぱりおかしいのではと思います。
下の表は、日本では当たり前になっているけれども、
世界中(OECD30カ国)で日本特有のいびつな制度です。
「当たり前と思っていることをまずは疑ってかかる」ことが
日本の政治を見るときに必要かと思っています。
さて、後期高齢者医療制度の廃止は緊急の課題です。
ただ、民主党も後期高齢者医療制度の枠組みをつくる
付帯決議に賛成したこともあり、野党となった自民党からも
厳しく追及されることになるかと思います。
そんなときは共産党の出番かと思いますので、
今後も国会の様子などお知らせしていきたいと思います。