先日、「平和と民主主義・くらしを守る市民連絡会議(市民連)」のみなさんと、
来年の熊本市の予算について市へ要望を行いました。
予算要望には、医療・介護・障害者・保育・業者など各関係者の方が参加され、
現場の実情も交えながら意見が交わされました。
日本共産党市議団(事務局長をしている私も)参加し、
くらしと福祉を守る予算の確保をと要望を行いました。
小規模作業所に通う障害者の方は、
「自立支援法により働きに出るのにもお金がかかるようになった。
賃金は1ヶ月13,000円。働くために10,000円の利用料を払わなくてはいけない。
これでは、働く意欲が出ないばかりか、自立すらもできません」
と負担の軽減を求められました。
障害者の方は、障害者自立支援法によって、1割を自己負担しなければなりません。
トイレに行くのにも食事をするのにもお金を払わなければなりません。
まして働きに行くのにお金を払わなければならないなんて!
障害者が自立しようと一生懸命頑張ってらっしゃるのに、政治がそれを阻害する。
本当にひどい話です。何とかしたい、何とかしなければと思います。
病院に勤める方からは、
「通所リハビリの食費が自己負担になり、
食費が払えず自宅からおにぎりを持参している利用者もいる。
食事への減免制度を」と訴えました。
みんなと一緒に、そして同じ物を食べたいと思うんです。
どんな気持ちでおにぎりを食べているのか…考えると胸がつまります。
また、認可外保育園に勤めている方からは、
「3歳児未満の保育、また障害児保育の現場は本当に大変。
人数に応じて運営費の助成をしてほしい」との切実な声が寄せられました。
こうした切実な声が多く出された予算要望。
しかし、市からは、「大変厳しい財政で…」という回答が多く聞かれました。
なら、
128億円もかかる駅前再開発ビルをやめて
その予算をまわすべきです!
「駅前の開発」と「市民の暮らし」。
限られた予算で優先されるのは「暮らし」です。
支出の大きな蛇口をしぼり、暮らしと福祉の充実を求めます。