学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

読み書きそろばん

2005-12-04 | 教育
基礎学力の話になると,
「読み書きそろばん」という言葉が
必ずといっていいほど出てくる。

これからの基礎学力は,
それだけではいけないのだとか,
もっと批判的思考力や問題解決能力を
重視すべきだというような議論があるわけだが,
そうはいっても,
「読み書き」が学力の基礎であることは
なかなかゆるがないであろう。

ふと思いついた疑問だが,
授業の中で,
どれだけの時間,
生徒が「読んで」いるだろうか。
どれだけの時間,
生徒が「書いて」いるだろうか。

授業の中で,
生徒が,
何を,どのくらいの時間,
読んだり,書いたりしているだろうかと考えて,
学校での生徒の学習活動を振り返ってみたとき,
愕然とせざるを得ないのである。

生徒が,自分の意思で,
じっくりと読んだり,書いたりする時間が
あまりにも減っているのである。

条件反射のように,
反応するだけに終わっていて,
「読む」,「書く」といえるような学習活動が
あまりにも少ないのである。

以前,インターナショナルスクールを見学したことがあるが,
その教室での「読む」量と「書く」量の多さに圧倒されたことがある。

基礎学力問題を
このような観点から検証してみることも
意味があるのではないだろうか。

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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
同感です (minami)
2005-12-07 22:08:16
日本の子どもは概して、記述力が弱いと言われています。選択肢の問題は解答できるのに、記述となると白紙が増えるのだそうです。

自らの頭で考え、それを表現する力が身についていないのではないかと思います。

小学生のうちから英語教育、などといわれますが、まずは初等教育のうちは国語の力をつけることが最優先に思えます。

国語力がなくては、教科書の内容すら理解できないですよね。
Unknown (madographos)
2005-12-08 08:10:19
>minami様。コメントありがとうございます。「記述力」の弱さは,記述する力を系統的に育てていないからにほかなりません。どうも昔よりも今のほうが,書かなくなっているような気がしてなりません。「国語」という教科のカバーする範囲を精査する必要もありそうです。
Unknown (N)
2005-12-08 12:20:36
読み書きとは関係ないかもしれませんが

学校の理科の実験はよくないと思います。

ただ指示通りにやるだけだからです。

大学ですらそうでした。(僕は1979年生まれです。)

なんでこうしなければならないのかと考えなくてもいいのが良くない。

こんなことするぐらいなら遊んでたほうが頭良くなると思ってました。テレビゲームにさえ劣ると思います。



まず課題だけ与えて自分で実験を考えさせてそれから他の学生や教師の方法を見せたほうが学生は考えるようになると思います。
Unknown (madographos)
2005-12-08 18:58:07
>N様。コメントありがとうございます。学生や生徒に十分考えさせる,そして,それを実験なり授業なりにきちんと反映させるという授業は,教える側の相当の努力と能力,そして十分な時間を必要とします。できるだけ,「考える」授業をつくっていきたいものだと思います。

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