ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

第20回「15Noiembrie1987クロス」~22年前のブラショフから

2009-11-18 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
 

先週末にブラショフで参加した「15Noiembrieクロス」、これは開催日にかかわらず、「111月15日クロス」、ブラショフの22年前のこの日を記念したマラソン大会。今年で第20回目。ということは、共産主義崩壊直後の1990年から毎年開催されている歴史あるもの。
 
今では優勝賞金2500レイ(男女それぞれの総合優勝者に)、子供の部からベテランの部まで細部にクラスわけされ、みんなが純粋に走ることを楽しめます。



スタートはブラショフ市街地への入り口近くにある「ファブリカ・ロマン(Fablica SC.ROMAN.SA)」(Str. Poienelor)、大きな工場は改装され今も稼動しています。
 


幅の広い幹線道路Calea Bucureştiを通行止めにして約4.9キロを走り、歴史的建物の並ぶ旧市街地にゴール。私もベテランの部で、定位置を確保。
 


今年はマイダーリン、仕事のため参加できなかったけれど、3年前の「15Noiembrieクロス」では3位入賞。いつ行われても、「15Noiembrieクロス」、これは大会名。ロゴは大会サイトより。PDFファイルはこちら
 


22年前のこの日、ブラショフでは何があったの? 年表によると、1987年11月15日、ブラショフの反乱(Braşov Rebellion)が起こっています。

ルーマニアで共産主義が流血革命によって倒れたのは、1989年12月。独裁政権のチャウシエスク(Nicolae Ceauşescu)に対し、人々が命をかけて蜂起したのです。
が、それ以前からチャウシエスクの経済対策に人々の感情はくすぶり、1986年11月クルージュ・ナポカ、1987年2月ヤシ、と各地の産業工場でストライキは起こっていました。そしてとりわけ大規模だったのが、1987年11月15日、ブラショフの反乱(Braşov Rebellion)。
 
というのも1982年から始まったチャウシエスクの債務削減計画により、人々に必要な食糧までも輸出、国民に必要な食料と消費財を配給制に。人々はひとつのパンをもらうにも数時間、列に並ばなければならないという食料不足に追い込まれたのです。電気やお湯の供給も時間を限られるなど、エネルギー消費を抑制、そして労働者の賃金カット。
 
反乱の舞台となったトランシルヴァニア南東部のブラショフはルーマニア第2の都市。当時最も産業的に工業化した都市でしたが、1980年代半ば頃からの東ヨーロッパの産業の低迷は、特にブラショフとその労働者に打撃を与えました。出口の見えない経済不況と食物不足。すでに経済政策は行き詰っていたのです。
 
1987年11月15日、その日は地方選挙の日でした。早朝から地元のSteagul Roşu 工場 (トラック・メーカー)の労働者たちのデモ行進が始まりました。賃上げが第一要求、そして「打倒!チャウシエスク」「打倒!共産主義」「われわれにパンを!食糧を!」、ほかの工場の労働者や一般市民も加わり、2万人を越えるデモ隊の向かうところは市庁舎。
 
そこでデモ隊が目にしたのは、地方選挙の勝利を祝うための豪華な食料の数々。町ではパンひとつ、自由に手にできないと言うのに。共産党一党独裁政権なので、選挙とは名ばかり。勝利はつねに共産党のもの。開票結果が出る前から豪華な食事が用意されているのです。
 
怒りも頂点に達したデモ隊、市庁舎前で抗議集会を続けましたが、夕暮れまでには秘密警察と軍隊により包囲され、集会は解散。犠牲者こそ出なかったものの、約300人のリーダー格の人々は逮捕され、投獄されました。
 
人々の処罰や、いかに?すぐに処刑なの?~が、このデモ集会は「暴力行為の孤立したケース」(“isolated cases of hooliganism”)として扱われ、重い処罰は下りませんでした。人々の投獄生活は2年間のみ。このデモ集会の2年後には、国民あげての「打倒!チャウシエスク」、革命が起こり共産主義体制は崩壊、ブラショフの刑務所にいる人たちも解放されたのです。
 
1987年のブラショフの反乱(Braşov Rebellion)は直接革命には結びつかなかったけれど、チャウシエスク体制に大きな打撃を与え、労働者の間でふくらむ不満を強調し、2年後の共産主義崩壊に至る大革命を予想させるものだったのです。
 


ことし、東欧革命はそれぞれ革命後20年の節目を迎えています。ポーランド民主化運動・ハンガリー民主化運動・汎ヨーロッパピクニック、そしてこの秋に入り11月9日ベルリンの壁崩壊20周年、チェコのビロード革命20周年。その最後に来るのが、ルーマニア革命、1989年12月。この国の人々はどんなふうにその20年目の日を迎えるのでしょう。

Eroiって?;
ロゴ入り写真中に、「Eroi pentru Romania」の表記が見えます。
Eroi=エロイは、ルーマニア語で英雄。1989年のルーマニア革命につながる2年前のこのブラショフでの蜂起者は、英雄なのです。

プロ選手にとってはかなりの賞金レース:
Premii clasament general (F+B):
LOCUL I: 2 500 Lei
LOCUL II: 1 500 Lei
LOCUL III: 1 000 Lei
LOCUL IV: 800 Lei
LOCUL V: 700 Lei
LOCUL VI: 600 Lei
LOCUL VII: 400 Lei
LOCUL VIII: 300 Lei

Premiile pe categorii de vârstã (F+B):
C1, C2, J3, J2, J1, T si S
(子供たち&若手選手のグループ)
LOCUL I la fiecare categorie de vârstã:
- 150 Lei
LOCUL II la fiecare categorie de vârstã:
- 100 Lei
LOCUL III la fiecare categorie de vârstã:
- 50 Lei

Concursul sportivilor amatori
Pentru fiecare categorie de vârstã:
Locul I: 50 Lei
Locul II: 30 Lei
Locul III: 20 Lei
categorii de vârstã: <10 ani 21-40 ani
41-60 ani
61-80 ani
(わたしはアマチュア・ベテラン部門に参加、賞金50レイゲット!)

 
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2 Comments

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おはようございます (茶々)
2009-11-18 05:32:01
すごいです!
賞金女王?ですね。
旦那様は残念でしたね、出場なら
賞金夫婦??

チャウセスク体制崩壊記事は
日本でも衝撃的でしたが、実情はそうなんですね。
どこもそうかもしれませんが
大変な経験をした国民なのですね。

肉球残念でした。ご要望にお応えして
本日分に実写していますので、
時間ある時にでもご見学くださいませ。



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おはようございます ! (マドモワゼル・ヒロコ)
2009-11-18 06:36:49
いま、何時かな?よく判っていないけど、こちらは夜の11時半すぎ。もうすぐ寝るところです。

>おはようございます
と挨拶いただいて、日本は朝の6時半過ぎですね!冬に向かうこの時期、まだ薄暗いと思います。わたしも元大阪住民、マイルドな気候の大阪、粉モンの大阪、大阪弁の大阪・・
やっぱ、大阪、好きやねん!
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