ヴィセウ・デ・スス(Vişeu de Sus)村出発から約4時間、ヴァセル(Vaser)渓谷沿いを走ってきた蒸気機関車はようやく本日の仕事場に到着。降り続いていた雨は小雨に変わったけれど、おかげであたりは泥溜り。
すでに木こり職人たちによって切り出された材木を、機関車の引く貨車に載せていきます。今回引いてきた貨車は18台。これにすべて材木を載せてまた、村へと降りて行くのです。
貨車はいくつかに分断され、材木を載せやすい位置を確保。かなり太く長い生木、これを一本ずつ、作業車で積み上げていきます。
足場の悪い中みんな長靴を履いているけれど、動きにくそう。でも作業車は力づよく材木を持ち上げ,積み込んでいます。
しばらくすると小雨も止み、私たちも客車から外へ出て現場に近づいてみます。
作業の邪魔にならないよう、さらに積荷が落ちてきたりしても大変、ここらあたりもちろん自己責任であたりを見学。「危ないよ。」とも言われず、自由に見て廻ること出来ます。
ただ、あたり一面泥の沼。あしもとはぐちゃぐちゃで靴はすぐにドロドロ。
ルーマニア語で泥のことを「ノロイ(noroi)」と言います、「noroiの呪いだぁ~。」とわけのわからないことを叫びながら現場を廻る私たち。お尻で機関車を押しているのではなく、泥だまりを避けてレールの上を歩こうとしているのです。
写真を撮っているとにこやかにポーズをしてくれる労働者たち。日々の重労働の繰り返しの中にやってきた私たち観光客はまったく異次元の世界からのよう。
ダークグリーンの制服のこの人は森林保護官。作業現場を見守ります。
この現場に少なくとも3~4時間はとどまる、というモカニッツア。材木を積み込むのにそれくらいかかるのです。
しばらく現場を見て廻っていたけれど、これ以上長居は無用、アウトドア派のヴラッド、線路上をたどり来た道を歩いていくことを提案。
作業を終えたモカニッツアは必ず夕刻に村へと戻ります、自分たちの脚で下流まで歩いていって、後からやってくるモカニッツアに拾ってもらうことにしたのです。
空気は冷たいけれど歩くには絶好の日和、線路上を歩くのだから道を間違える心配も無し。車掌さんに「3人、ここで降ります!」と告げてから、いざしゅっぱ~つ!
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