美味しい香りが一日中漂う復活祭前のキッチン。去年は復活祭の日からフランス遠征、ダーリンはその前からオーストリアに行ってしまっていたので、家族で食べる人が半減。今年はみんな勢ぞろいしているので、お姑さん、張り切って作ってくださっています。
まずサルマーレ。いつもよりもずっと大きなお鍋に何層にも重ね、2時間以上煮込みます。ひとつずつブドウの葉っぱに包んだものは、ミンチ肉・タマネギみじん切り・お米をあわせていためたもの。時間をかけて煮込んでいるので、口の中でとろけるように美味しいです。
今年はドロブも焼きました。ドロブは子羊肉を使ってテリーヌ風に仕上げたもの。塊肉を切り分けそのままでも食べること出来ますが、さらに卵やスパイスを加えて型に詰め、オーブンで焼きます。
ルーマニアでは復活祭に子羊肉を食べる習慣があります。上の写真は先週通りかかった牧場にて。マイダーリン、これを見て「こんなに可愛いのに子羊を殺してしまうなんて、僕はこの習慣に反対だ!」と言いつつ、ドロブはパクパク食べています。あのね~~。
そしてブルンザ(=白チーズ)の焼き菓子、パスカ。お姑さんの田舎・モルドヴァでは無くてはならない復活祭のお菓子。ほかに北のマラムレシュ地方でも食べられていますが、ここら当たり南の地方には無い習慣。
お姑さんが田舎の献立を守って、毎年作ってくださるのが嬉しいです。外側はかりっと仕上がり、ブルンザの塩味とちりばめた砂糖が絶妙のコンビネーション。
さらにこんなにたくさんのお肉(豚肉、冷蔵庫にはまだこの倍以上のお肉が寝ています)。前日からマスタードとハーブ類に漬け込んでおいたものに、ニンニクのスライスを混ぜ込んで焼きます。
こちらではニンニクは2種類。上の写真、どう見ても青ねぎのようですが、根元がちょっと膨らんでいて緑の部分が平たいです。見かけ、ニラと青ねぎの合いの子。香りはニンニク。これもたくさん刻んで、お肉の上に振りかけておきます。
一番上の写真は、赤いクロスがかけられた復活祭のテーブル。いつもはたくさんウサギをかたどったチョコレートを買い込みますが、今年はお味優先でボンボンになりました。赤ワインもまた買い込み、先週クルージュの友人からもらってきたツイカもあります。しばらくご馳走続き。
いつもご声援ありがとうございますm(__)m
そうですよね~反対するからには、食べちゃダメ。食べる人がいるからお肉を生産しなくちゃいけない、となると子羊や子牛の運命、いかに。。。
★アイロンマンさんへ
口に美味しいのでつい食べ過ぎてしまい、やっぱりだらにすけが手放せません・・・ただの食いしんぼ。
復活祭さまさまですね(笑)
笑)分かる分かる
昔初賞与を貰った20代の頃 友人とフレンチのコース料理を奮発して食べた時、子牛の肉の煮込み料理が感激するほど柔らかくて美味しかったのですが…帰路 冷静になって考えたら人間が柔らかい肉を食べたいという理由だけで子牛の時に殺しちゃうのかなぁ~と複雑な心境でした。
以後子牛とか子羊といった類の料理は口にしていません。