ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

46キロ・スーパーマラソン

2007-08-05 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


ここ6週間の間に3本のマラソン、3本目、ミエクラチュック46キロ・スーパーマラソンは潰れました。マイダーリンも同じ。途中何度もリタイア(=アバンダン)が頭をよぎったそうです、私も同じ。

私のレース運び、ゆっくりめに入る作戦はこれまでの二戦と同じ。昨日ミエクラチュックへ来てから腕時計の電池切れ、時計なしでのスタートとなり、頼るのは自分の感覚だけ。最も時計が在っても、このマラソンコースには一切の距離表示がないので、途中3箇所の駅伝(=同じ距離を4人でつなぐ駅伝も同時スタート)の中継所通過タイムを昨年のラップと比べることくらいしか出来ません。
 
スタート直後からひとりの若手ランナーに完全にマークされていることに気付きました。付かず離れずで付いてくるのですが、前に出るふうでもありません。彼女にはコーチが付いていてマイカーで併走、途中でスポーツドリンクなどを手渡し、何か指示しています。
 
余裕を持って走っているつもりでも中間点を過ぎて脚は軽く感じることはありません。いよいよ後のランナーはべったり付いてきています。どこかでスパートしてみたほうが良いのかしら、と思っているうち、するりと彼女に前に出られてしまいました。
 
不意を付かれたスパートにまったく切り替えできず、付いていけません。力強い足取りでどんどん遠ざかる彼女、追走する気力はありません。とりあえず2位を守ることにしました。駅伝の最後の中継所(約35キロ地点)で友人が前のランナーとの差を知らせてくれました、1分差。あっという間に1分も差が付いてしまい、穏やかなカーブの続くコースでもう先のランナーの姿は見えません。
 
今までの2戦はいずれもフルマラソン、とは銘打っているものの走ってみた感覚ではDHLマラソンは4キロ以上、黒海マラソンは2キロほど距離が短いコース設定。つまり40キロに満たない距離でゴールしているのです。そしてこの46キロ・スーパーマラソン、主催者の言うところによると46キロと少しあるそうで、駅伝の最後の区間となるラスト11キロほどがとても長く感じました。
 
もう、ここまで脚が重くなればジョグしか出来ません、後のランナーに追いつかれるまでジョグをして、そこからは相手次第で勝負します。タイムよりも着順が大事、1位賞金800レイ、2位600レイ、3位400レイと続くのですから。

腕時計がないので、何時間走っているのかもわかりません、昨年のおぼろげな記憶でだんだんゴールに近づいていることは判ります。丘陵地帯を終え街に入りました、そのまま家並みの中を走って中心街へ、フェスティバルが行われている公園のど真ん中にゴールです。
 


ゴール地点の公園を囲むところに公会堂、その外壁の上にしつらえられた時計は12時38分ほどを指していました。スタート時刻が9時だったので、ゴールタイムは3時間38分位。主催者側でもタイム計測はなく、着順だけを取ってくれていました、いただいた賞状には「2位」と名前、JAPONIAとだけ書かれていました。
 
女子のトップの選手は7月末のスロニックの大会で女子総合3位だった選手。私はそのとき4位、日本から来てあちこちの大会を走り回っている私のマラソン・パターンを知られていて、最初から完全にマークされていたのは間違いありません。
 


ふさふさお髭のコンスタンティネスクさんも6位入賞。

ネットでこの大会の申し込みをするとき、日本の住所を書いて申し込んだので「cel mai mare distanta(=遠来賞)」のトロフィーをいただきました。「君、ブカレストニ住ンデイルンダロウ、コレハ、フェアプレージャナイヨ。」と言われそうな??主催者の市長さんは喜んで下さって、来年の大会開催予定日まで教えてくださり、是非、来年も来てください、と。
 


地元のランニングチームの人たちに混じって記念撮影。
 


地元のランニング・クラブの会長ユリウスさんにも再会、昨年9月末のハーフ・マラソンに、ブカレストから一人電車を乗り継ぎ参加した私をもてなしてくださいました。そして今年は9月1日に50キロスーパーマラソンを企画、男性3名+女性1名の4名でチーム編成、給水や給食をリュックに担ぎ、同時にゴールするルールの山岳マラソンだそうです。
 


この方も地元クラブのベテランさん。今日はずっと自転車でコース視察と給水係。私も何度も声をかけてもらいました。耳が不自由ですが、ランニングとサイクリングのおかげで健康そのもの。御歳69歳です。
 


昨年度個人優勝のアナは、今年の黒海マラソン優勝のマグアレナ選手をはじめルーマニア国家養成選手たち3名と組んで駅伝に参加、駅伝女子の部ダントツ優勝。「ROMANIA」ジャージの選手達が3名も来ているのですから誰も勝ち目ありません、最強チーム間違いなし。
 


「ヒロコ、6週間ニ3本ノマラソン、疲レタデショウ。私達ハ駅伝デ11キロ程走ッタダケダカラ、元気ヨ。」と、手前からエミール(=アナのご主人)、アナ、一人おいてビクター。水色の長袖Tシャツは私と同様グッタリ疲れているマイダーリン。
 


疲労回復に栄養補給、テラスでビール、チョルバ(=酸味の利いたスープ)、フェスティバルの会場でミチ(=スパイシーな細長肉団子のBBQ)&ビール、さらに電車の時刻まで待ち時間があったのでピザ、と食べまくりました。
 
ミエクラチュックからブラショフで乗り換え、夜の9時をまわってブチェジ山の麓ブシュテニ駅に到着、今日中にブカレストに帰る電車もないのでこの通過駅のツーリスティック・ポイントで途中一泊します。


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