ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

絨毯の丸洗い、その後

2010-11-19 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
11月にあらざる穏やかな気候の続くブカレスト。水を使って絨毯を丸洗いする作業も何の苦にもなりません、とお伝えしたばかり。絨毯はさすがに乾きにくいとあって、その後週末までずっと絨毯干しの鉄棒に干してあります。毎日通りかかるたび干してある絨毯の位置が変わっているので、夜の間はさすがに家の中にしまってあるのかな?
 
さてこの、絨毯を洗う習慣。ルーマニアでも靴をはいたままあがる習慣のお宅と、日本のように玄関先で靴を脱ぐことにしているお宅があります。でも基本的に、日本のような上がりかまちが無いので、どうしても玄関付近は土埃っぽくなりがち。掃除機だけではすっきりきれいになるはずも無く、土がついたりすると丸洗いが一番。
 


たいていの丸洗いされている絨毯、かなり使い込んでいる感じ。ずいぶん前からの習慣で、靴を履いたまま上がる習慣のお宅らしいです。
 
昨今のリフォームブームで、室内のリフォーム→窓のリフォーム→外壁のリフォーム、これらがかなり進んでいます。ブカレストの80%以上の人が社会主義時代に作られたブロックハウス(集合住宅)に住んでいるといわれています、すでに少なくとも20年以上が経過、リフォームは必須。
 
我が家では室内リフォームは2004年に済ませています。居室の床をフローリングに、窓を木枠から軽量サッシの二重窓に。フローリングの床は冬でも冷たさを感じさせず、室内の絨毯は不要。廊下部分とキッチンは従来のままの人造石の床。つまり、そのままだとっても冷たいのです、特に冬場。なので、その部分は絨毯を敷き詰めてあります。
 
リフォーム前は、すべての床が人造石。これは冷たくて仕方ないので、みんな部屋いっぱいに絨毯を敷いているのが普通。だから、絨毯をたくさん使っている家庭は、おそらくまだ室内のリフォームが済んでいないのかな、と。たいていのリフォームは、間取りを変えずに室内の床の張替えと壁面の塗り替え、そして窓枠のリフォーム。バルコニーを窓で囲ってしまうリフォームは、もっと以前の話。
 
ここらあたりで、庶民の中でも少ぅし、それぞれの家庭の経済事情を感じてしまいます。21年以上前のブロックハウスがまだまだ幅を利かせているブカレスト、というよりそれが主流中の主流。その築21年以上経過したブロックハウスの室内をリフォームすることが出来るお宅と、そのまま使っているお宅があるのです。
 
絨毯の丸洗い、ふと見かけた光景ですが、それが今の経済格差を象徴しているのかな、と。社会主義時代に地方からブカレストに出てきて、工場などで働き、そのまま定年となり、社会主義時代に与えられたブロックハウスにとどまっていたり。子供たちが独立して、老夫婦はそのままのブロックハウス住まいであったりします。

または、社会主義時代のブロックハウスの1区画を買うことは出来ても、リフォームまでは手が廻らなかったり。 ルーマニアでは中流階級はほとんど無く、上流階級と下流階級・貧困階級あるのみ、と言われています。まさに格差社会の縮図、個別住戸事情。


@Bucureşţi

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