ルーマニアのなかでも北部地方マラムレシュは、冬場は雪に閉ざされ旧ソ連(現ウクライナ)との国境にも近いことから、社会主義の時代にもその政策が届きにくく、独自の文化と生活様式が残されてきました。
そんな中でわたしの出会いたかったのはこのお鍋。家中の鍋をいっせいに洗濯したの?・・・この地方の伝統的なしきたりで、鍋を庭の木に飾り付けています。鍋のツリーを飾り付けているおうちには、若いお年頃のお嬢さんがいるということ。
中でも一番上の鍋が「白」であれば、「まだお相手が決まっていません。」という意味。さらに一番上に「赤」のお鍋がかけられていたら「嫁入り前です、もうすぐ結婚します。」というお祝いごと。
「村にはそんなに若い娘はいないし、そんなしきたりを守るおうちも少なくなっているのよ。」とハンドルを握って一緒に鍋ツリーを探してくれたダナは言っていたけれど、私の出会った鍋ツリーはマラムレシュをドライブ中に2箇所。中でも一番上の鍋が「赤」のツリーがゴージャスでした(上の写真)。もうひとつのツリーは「白」トップのツリー。
「赤」トップのツリーを見つけると、とっても嬉しい気分になりました。幸せになってね、花嫁さん。「白」トップのツリーのお宅のお嬢さん、早く良い人が見つかるといいね。
下の写真はこの地方の伝統的な織物。冬場に家の中で女性たちが織り上げるもの。そして真っ白な布に手刺繍のテーブルクロスも。
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