ウィークデイの水曜日に開催された「Crosul Generatiilor」、初の試みの参加ルールは「20歳以上年齢の離れた人とペアを組んで、一緒に走り一緒にゴールすること」~おじいちゃんもおばあちゃんも、子供たちも一緒に参加してください、との趣旨で、私はこの大会名を「世代交流マラソン大会」と和訳。
ペアの相手を会場で探そう、と言う人たちが朝から続々集まってきます。子供たちも大挙してやって来ています。週の半ばですが、先生引率のクラスルーム単位で参加してきているのです。
「お姉ちゃん、走るの?僕と一緒に走ってよ。僕と組んでよ。」と小学生達が一生懸命ペアを探すのはとっても可愛らしいです。
さあ、私は誰とペアリングしようかな?でも、女性ペアの部門がありません。リレーではなく一緒に走り一緒にゴールするのがルールなので、当然、順位はペアを組んだの遅いほうの人の走力にかかってきます。これでは女性はどうしても不利。男性の速い人同士組んだほうが、速いに決まっているからです。
私よりも速い男性と組んで引っ張ってもらい少しでも順位を上げたいけれど、相手方にとっては不利になるので、ペアを組んで、と言い出せません。
(上の写真、マイダーリン(=後ろの右端に写っている)そっちのけで若い男の子と記念撮影に夢中の、誰とは言わない、マドモワゼル・H。)
そんなとき、「ヒロコ、僕と走ろうよ。」と誘ってくれたのはカタリン。何度もマラソン大会などで顔を合わせているので、私の年代を知っていて「20歳以上差」をクリアしていることもわかっています。
「でも、カタリン、速いから、速い男の人と組んだほうが良いよ。私と一緒だと、チャンスを逃がすよ。」~そう、彼はいつも上位狙いをしている走力の持ち主。
「いいよ。僕たち、年齢もちょうどいいし、一緒に走ろう。ヒロコと一緒でも10位以内に入れると思うよ。」~総合順位の10位までが入賞だと言うのです。
「無理だよ、そんなの。男の人と組んだほうがいいよ。」
それでもカタリンが「ほかの人とは組みたくないよ。」と言うので、ペア成立。チャーミング・ボーイのカタリンとペアだなんてとっても嬉しいけど、脚を引っ張ること、必至。
順位を狙っているマイダーリンは、先のクロス・ユニバで1位の男の子を見つけ、さっそく交渉、ペア成立。年代別優勝の常連ビクターは同クロス2位の男の子と組んでいます。あれれ、ビクターよりも走力のあるステファン、ブロンドの美人女子高生と組んでいるよ、なんだかニコニコして楽しそう。
ドンとなってスタート、小学生もいるので走る距離は公園内花壇の周りをぐるり廻ってくる850mほど。マイダーリンとビクターの2組があっという間に見えなくなり、あとはどんぐりの背比べ。ほかの走力のある男性達はカップリングを楽しんで、相手方を励ましながら走っています。
一緒に手をつないでゴール、だったらもっと嬉しかったけど、二人でリボンを持って走って、そのままゴール。順位札は「7」!~「ブラボー、ヒロコ!!」、カタリン、喜んでくれました。
その後、私達より上位の3チームが年齢差を満たしていないことが判明して4位に繰り上がり。でも残念ながら主催者側の急遽の変更で、上位3組のみが表彰対象となりました。と言うのも、ペアを組めなかった小学生が続出し、ペアランの後、同じ距離を走る個人戦が新設され、こちらに賞品が廻って行ったのです。
それでも私達ペアは走りきったことに大満足。とっても仲良しの記念撮影。完走証に一緒に自分達の名前を書き込み、「4位」も書き加えました。
一番上の写真、優勝したマイダーリンペア。17歳のソアレ・ニコラエくんと一緒~ソアレ(soare)はルーマニア語で太陽、の意味。眩しいような苗字です。今回、距離が850mほどと短く、ダッシュを得意とするマイダーリン、ビクターに圧勝。(ルーマニアのweb-siteの記事は
こちらから。中央の女性は主催者のマルガレタさん、ルーマニア国王ミハイ1世の長女さん。
豪華賞品はデジカメ(富士写真フィルム製)とi-pod。ダーリン、PCから音楽をダウンロードするなど面倒なことは苦手なので、ポイ、と私に手渡し。いただいちゃいました。1GBの小さなものですがどこにでも取り付けられる便利なクリップ式、なんだか得しちゃった~
上の写真、聾学校の生徒さんも参加。引率の先生、イオン・モイサ(後列向かって右端)はかつてフルマラソンを2時間23分で走っていたエリート。学生達もコーチに見事にこたえ、うちひとりは来年台湾で行われるスペシャルオリンピック(聾唖者のオリンピック、デフリンピックと言っていたことも)・800mに参加するそうです。この記念写真は日本を代表する
聾唖ランナーさんに送ります。
ランのスタート前にはこんな余興も。どんごろす袋を足に履き、ジャンプ&ジャンプで約20m。これもエントリーしたペアで戦います。太ったおじさんがボヨンボヨンとジャンプするより、小さな男の子がピョンピョン跳ねていくほうが速かったりして、ギャラリーも大声援。
マイダーリンペア、余裕で予選を勝ち抜き、決勝では2位。ワンジャンプの差だったので、真剣に悔しがっています。これって子供向けのゲームだと思うけどね~
四足の下駄競走。親子ペア、おばあちゃんとのペアも真剣勝負していますよ~。
会場となったヘラストロウ公園、まだチューリップが楽しめます。週のど真ん中に遊んで来ました、これもマラソン大会のおかげ。ああ、有り難たや、マラソン大会。
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