ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

マイダーリンのお仕事~休暇のとり方

2006-10-12 | ルーマニア・ブカレストの日常
 ギリシャに7日間クロアチアに6日間。マイダーリンの走りっぷりをご披露すると早速質問いただきました~「お仕事そないにお休みしても、よいのですか?」

 現在、マイダーリンの有給は38日+6日です。
 これを全部ランニングのために使い切るのが下っ端警察官のマイダーリンの生き甲斐でもあります。昇級試験も興味なし、上に上がると仕事の負担が増えるだけ、と言っております。

 で、ギリシャ行きは有給を使っております。
 クロアチア行きは、警察官の対抗レースにポリスセクションから派遣されるという形になっているので職務免除、つまりこの6日間は普通の仕事をせずに走ることが仕事になっているのです。

 5月に「オール・ポリスマン・チャンピオンシップ陸上競技大会」というのがあり、マイダーリンも参加したのですが、これも職務免除の、派遣(=交通費や宿泊代はポリスセクション持ち)と言うことです。しかもその前2週間、陸上競技場でブカレスト管轄の合同練習があり、これにも職務免除で参加しています。合計、3週間の職務免除でした!

 でも、警察と軍隊所属でもっと速い人は、職務免除でトレーニングを続けているそうです。そういう人たちは、チーム「ルーマニア」のユニフォームを着ているのですぐにわかります。日本で言うところの実業団所属みたいですね。こちらは社会主義だったので、警察と軍隊、これらが国家プロジェクトの選手養成だったようで、その名残がまだあるみたいです。

 こちらでは、バカンス2週間くらいは普通のようです。
こちらの家族の弟さんは、国立博物館勤務ですが、夏休み5週間連続でとっておられました。まるで学生みたいにひと夏、ごろごろ(?)されていました。

 日本では考えられないです。

 でも、軍隊と警察所属の人に限って、プライベートでも何でも国外に出るときには、所属長に目的を届け出て承認をもらわないといけない規則があるそうです。これは社会主義の名残で、社会主義の時代には亡命が厳しく取り締まられ、こそっと国境を越えようとする人は見つかり次第、射殺されたということです。軍隊・警察という国家直属の機関にいる人は、今でも国外へ出ることが制限されているんですね。

 こちらの国の社会主義が崩壊したのは1989年の12月。まだ17年しか経っていないのです。