MacTiger!

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映画評論75「もののけ姫」(1997年 日本)

2007-07-15 22:17:10 | Weblog
(ストーリー)
 村を襲った「たたり神」から呪いを受けた青年、アシタカは、呪いを解くため、西の国に向かう。アシタカは、西の国で製鉄を行う「たたら衆」に出会う。「たたら衆」の指導者エボシという女は、「シシ神の森」を切り開き、山犬と対立していた。山犬と一緒に「たたら衆」を襲う人間の娘、「もののけ姫」とよばれるサンは、アシタカに救われる。アシタカは「たたら衆」と山犬の間に入り、争いを避けようとするが、「シシ神」の首に秘められた不老不死の秘密を狙う者たちの策謀から、戦争が始まる…

DVD

(評価)☆☆
 宮崎駿監督の自然と人間の対立、「生きる」ものたちの葛藤を描くファンタジー。「風の谷のナウシカ」で描ききれなかった部分を描いたともいえる。登場人物も類似するが、主人公が中立者ともいうべき青年になっている点で、視点が異なる。不満をいえば、エボシの考え、背景が十分描ききれていないので、「たたら衆」を率いる動機がよくわからない。
画質は手書きセルアニメとしては、非常に繊細であるし、「たたり神」、山犬の絵はすごい。一目でわかる単純性、エンターティメント性は薄いが、考えさせる点は芸術的思想的映画といえる。なお、本作はあまり悪人キャラというのがいない。つまり勧善懲悪的な構成になっていないのである。この点が、本作がわかりにくさにつながっているのかも。

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