Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

黄金週間特別企画(1)まる、さんかく、しかく。

2014-04-25 09:23:11 | コラム
ちょいとフライング気味だとは思うが、早いひとは明日より長期連休だとか。

映画業界の造語だったはずのゴールデンウィーク―これを記念して、本日から10日間くらい「映画小僧による10傑シリーズ」を展開することにしよう。

その第1弾は、三角関係。

男2VS女1、あるいは女2VS男1、変化球としては男3、女3、もっと奇をてらえば男1VS女1VSヒト以外の動物、、、とか。


自身に三角関係の経験があるかというと、そういえばない。
略奪愛「っぽいこと」であれば、したこともされたこともあるが、長いあいだ緊張感を強いられるようなドロドロの経験はゼロ。

幸福といえばそうだし、「それも経験のひとつ」と捉えれば不幸なのかもしれない。

でも、やっぱりいいや。
しんどい―経験したひとが、口々にそう発するからね。

だからせめて、映画で疑似体験しようじゃないか。


(1)『さんかく』(2010…トップ画像)

女2(小野恵令奈、田畑智子)VS男1(高岡蒼甫)

彼女の妹、というのがややこしいし厄介だ。

ハズレなしといわれる吉田恵輔による、恋愛映画の佳作。

(2)『突然炎のごとく』(61)

男2(オスカー・ウェルナー、アンリ・セール)VS女1(ジャンヌ・モロー)

理想的な関係性ゆえ、結末には驚いた。

フランソワ・トリュフォーの自由過ぎる演出も素晴らしいが、ラウール・クタールによる映像は白眉。

(3)『恋しくて』(87)

女2(メアリー・スチュアート・マスターソン、リー・トンプソン)VS男1(エリック・ストルツ)

学園のマドンナと、ボーイッシュで地味な少女―もはやクラシック。

マドンナとのデートのために・・・と、キスの練習を自ら提案するシーンは切なかった。




(4)『シラノ・ド・ベルジュラック』(90)

男2(ジェラール・ドパルデュー、ヴァンサン・ペレーズ)VS女1(アンヌ・ブロシェ)

知性なのか、顔なのか。
当然、自分はシラノを応援した。

(5)『それから』(85)

男2(松田優作、小林薫)VS女1(藤谷美和子)

ひとりでも既婚者であった場合、その「こじれ具合」は強度を増す。

漱石文学の映画化で、唯一「成功!」といえる作品。

(6)『存在の耐えられない軽さ』(88)

女2(ジュリエット・ビノシュ、レナ・オリン)VS男1(ダニエル・デイ=ルイス)

プレイボーイの医師に翻弄される、ふたりの女。

物語の背景―プラハの春―も含めて、なんだか別の惑星で起こっている出来事のように感じた、、、ものの、あらためて観直してみると、けっこうグッとくる。

ということは、自分も大人になったのかもなぁ・・・なんて。

(7)『オペラ座の怪人』(2004)

男2(ジェラルド・バトラー、パトリック・ウィルソン)VS女1(エミー・ロッサム)

やや変化球かも。

何度も映画化されているが、最新版とされる本作がいちばん分かり易くて感情移入出来る。

(8)『冒険者たち』(67)

男2(アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ)VS女1(ジョアンナ・シムカス)

(10傑のなかで)どの物語の登場人物になりたいか―と問われれば、これと即答するだろう。

ジョアンナ・シムカスに触れることが出来るのであれば、振られ役でもいいもの。

(9)『夏の終り』(2012)

男2(綾野剛、小林薫)VS女1(満島ひかり)

瀬戸内寂聴の半私小説を映画化。

ひかりちゃんが、ちょっと若過ぎた気もするけどね。

(10)『プリティ・イン・ピンク』(86)

男2(アンドリュー・マッカーシー、ジョン・クライヤー)VS女1(モリー・リングウォルド)

『恋しくて』もそうだが、80年代のジョン・ヒューズはほんとうにすごかった。

青春映画界のスピルバーグ―これ、褒め過ぎじゃないよね?

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明日のコラムは・・・

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ピ! 的なもの

2014-04-24 00:30:00 | コラム
基本チャリダーだから、電車には「めったに」乗らない。
1年間を通して10回も乗ればいいほうかな。

そんなわけだから。
電車に乗ることが新鮮で、キョロキョロキョロキョロ周囲を見回してばかりいる。

かなり落ち着きのないアブネーおっさんなのだが、先日、たまたま乗ったJR横浜線の車両が新型だったようで、いわゆる「撮り鉄」のひとたちでごった返していた。

そうか、世の中にはこんなにも電車好きが存在するのかと驚いた。

さらに驚いたのが、けっこう女子が居たこと。
しかも、かわいい。

ほう、そうか。
それだったら自分も「撮り鉄」になってみようかな・・・そんな不純な動機で趣味を始めたら、真面目な電車好きに怒られてしまうか。

まぁでも、『けいおん!』のラッピング電車(トップ画像)は生で見たいなぁとは思う。
遠出して見る価値あるよね、ここまで徹底してくれているのであれば。


さて。
そんな電車音痴の自分は、去年末まで切符を購入して乗っていたんだ。

チャリダーゆえ、「ピ! 的なもの」―Suicaとは無縁の人生なのだ、、、と。

ただ今年に入って、自分の経済能力でも「おサイフケータイ」や「ドコモショッピング」の限度額がゼロでないことを知った。

ほれ、多重債務者だったからね。
多重債務者は、いわゆる「ブラックリスト」に登録され、現金以外の支払いは不可能となる。
完済して7年くらいかな、その縛りが解かれるのは。

縛りが解けたことによってケータイの支払いも分割に出来たわけだが、自分の経済能力を信用していないためクレジットへの関心を持つことはなかった。

で、ドコモからの案内メール「オメーのようなろくでなしでも使えるんだよ」で、初めて自分も真人間として扱われるのだということを知った。

早速、モバイルSuicaに登録。

2月―40歳にして、初めてSuicaを使用する。

町田駅には中央口とターミナル口のふたつの改札があって、混雑するのは中央口のほう。
通過出来ないと恥ずかしいので、敢えてターミナル口で、しかも周囲のひとが「ゼロ」になった瞬間を狙ってSuicaをかざしてみた。

どんだけ自信がないんだよ、って話だが、当然、ふつうに通過することが出来た。

わぁ。
自分ってオトナだ。

くだらないが、多重債務を経験したものであれば理解してくれるだろう、
根本的に自分は「いろいろ」劣っているんだという感覚。
Suicaで通れたことを奇跡のように捉える感覚。
まるで童貞を卒業したかのような達成感と安堵感。

大袈裟か。


まぁそんなわけで。
ケータイを持って14年、スマホにして4年、やっとこさ現代に追いついた感のある自分だが、「おサイフケータイ」だってクレジットの一種だからね、限度額は少なめだが気をつけないと借金に追われた十数年前に逆戻りしちゃう。

そのくらい、自分の経済能力を信用していない40歳なのだった。


※チャップリンの『サーカス』(28)で、ケータイを持つ婦人が発見されたとニュースになっていた。

・・・まぁ、見えなくもないけれどね。
よく探したなぁ。




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シネマしりとり「薀蓄篇」(74)

2014-04-23 00:30:00 | コラム
まんがのじっしゃ「か」→「か」いるくーぱー(カイル・クーパー)

予告編もエンディングも、そしてもちろんオープニングの映像も「映画の一部」。

だから映画小僧は、予告編が流れた段階から真剣にスクリーンと対峙するし、エンディングになっても席を立つことはない。
そのことを誰よりも早く理解していたのは「たぶん」アルフレッド・ヒッチコックで、彼は自分で予告編を創り、オープニングも凝りに凝った。

ヒッチコック映画のオープニングを手がけたことで有名になったのが、アーティストのソール・バス。
バスが担当するオープニング・クレジットは「それ自体ひとつの作品」として完成されていて、いまなおファンが多い。

意識的にせよ無意識的にせよ、映画界全体がヒッチコック×バスの創作に刺激を受けた。


自分のなかの「最高のオープニング・クレジット」は『荒野の用心棒』(64)だが、




この分野を「さらにもう一段階レベルアップさせた」といわれているのが、90年代に登場したカイル・クーパーである。

『セブン』(95)のオープニング(トップ画像)といえば、ピンとくるひとも多いことだろう。

たしかに斬新というか、やられた!! と思った。
本編観終えたあとに確認してみると、犯人ジョン・ドゥの犯行がきっちり描かれていることが分かるし、上から下に流れるエンディングのクレジットも異様だった。(ちなみに、エンド・クレジットの個人的ベストは『殺し屋1』(2001)かな)

クーパーの代表的作品を挙げてみよう。

『ニクソン』(95)
『ブレイブハート』(95)
『ザ・ファン』(96)
『ミッション:インポッシブル』(96)
『D.N.A/ドクター・モローの島』(96)
『フェイク』(97)
『アベンジャーズ』(98)
『交渉人』(98)
『マスク・オブ・ゾロ』(98)
『狂っちゃいないぜ』(99)
『隣人は静かに笑う』(99)
『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(99)
『ワイルド・ワイルド・ウェスト』(99)
『スパイダーマン』(2002)
『ゴジラ FINAL WARS』(2004)
『スパイダーマン2』(2004)
『スーパーマン リターンズ』(2006)
『インクレディブル・ハルク』(2008)

『セブン』のインパクトは絶大だったようで、90年代後半は大忙し。

このなかからひとつ選ぶとするならば、『スパイダーマン2』が好きかな。
前作の「おさらい」が出来る創りだし。
さらにいえば、原作に対する敬意も感じられるし。





クーパーの出現により、「オープニングは凝るもの」という常識が「なんとなく」出来上がった。
彼の技法を模倣する作品が量産されたが、ティム・バートンやソフィア・コッポラが監督する映画のオープニングは凝りつつも「クーパー的なもの」とはちがう感触で、これまた新鮮だった。

たまに「なんの変哲もない、当たり前のオープニング」が流れると「なんもないんかい!!」なんて突っ込まれて、これはこれで可哀想だけれどね。

ただ、中身以上に凝り過ぎて「ハイライトはオープニング」とされても困る。

中身がスカスカになるくらいだったら、そっけないオープニングでいい。

バランス―なにごとも、バランスということだろうね。


次回のしりとりは・・・
かいるくー「ぱー」→「ぱー」てぃ。

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シネマしりとり「薀蓄篇」(73)

2014-04-22 03:30:46 | コラム
いんぐりっどばーぐ「まん」→「まん」がのじっしゃか(漫画の実写化)

ないわけじゃあ、ない。
あるには、ある。

というか、「けっこう」ある。

外国産では、ダントツで『ゴーストワールド』(2001…トップ画像)。
次いで『オールド・ボーイ』(2003)。

漫画の実写映画化、その「成功」についてのお話。

上の2作品については原作を読んでいるので、はっきり成功作と評価出来る。
原作を読んでいないのでなんともいえないけれど、サム・ライミが手がけた『スパイダーマン』(2002)と、一部を除いた『バットマン』のシリーズ(89~)も、単純に面白かったので成功作といえるんじゃないか。

外国産も含めて語ると際限がないので、ここからは日本に限定して。

本年も、本年以降も漫画の実写映画化「予定」の作品が目白押し。
『ルパン三世』(2014)の映像も公開されたし、『進撃の巨人』の制作も本格的にスタートした。

キャストや監督に対する賛否両論は、もはや「あるある」。
そういうことが起こらない作品のほうが「むしろ不安」だろうし、
観る前であったとしたら、そういうことを仲間とワイワイいい合うのが面白かったりする。
思い入れがあるひとほど「ワイワイが、ギャーギャー」しがちだが、そのうち7割が失敗だったとしても、3割は成功するんだ。「映画監督びいき」の傾向が強い自分は、やっぱりそっちに賭けてみたい。


個人的な「漫画の実写映画化」ベストテンは、以下のとおり。


(1)『ヒミズ』(2012)

原作・古谷実、監督・園子温

しかし「園子温の映画」というより、「若手俳優ふたりの映画」(=染谷将太×二階堂ふみ)という感じ。

それでいいし、それがいい。

(2)『空気人形』(2009)

原作・業田良家、監督・是枝裕和

ヒロインのペ・ドゥナをキャスティングした時点で、成功は約束されたようなもの。

ただ監督曰く「ほんとうは日本の女優でやりたかった。でも脱いでくれるひとが見つからないから…」。

ちょっと悔しいよね。

(3)『殺し屋1』(2001)

原作・山本英夫、監督・三池崇史

俳優たちがみんな楽しそうに熱演。とくに浅野忠信。

(4)『青い春』(2002)

原作・松本大洋、監督・豊田利晃

映像の質感が、とてもいい。
20世紀では登場し得なかった、新しい青春映画だと思う。

(5)『月光の囁き』(99)

原作・喜国雅彦、監督・塩田明彦

原作よりいいと思った。エロを大真面目に語る映画、好きだ。

(6)『天然コケッコー』(2007)

原作・くらもちふさこ、監督・山下敦弘

夏帆を発見出来ただけでも「買い」。

(7)『プーサン』(53)

原作・横山泰三、監督・市川崑

毎日新聞夕刊に載っていた4コマ漫画の映画化。
主演の伊藤雄之助の顔面が人間離れ? していて、漫画の世界にピタリとはまった。

(8)『櫻の園』(90)

原作・吉田秋生、監督・中原俊

少女たちの仲間に入りたかった。

セルフリメイク版はあきらかに失敗だったが、なぜ失敗したのか、2作品を比較しても理由が分からない。

(9)『モテキ』(2011)

原作・久保ミツロウ、監督・大根仁

映像の躍動感。

漫画には漫画の、映画には映画の見せかた・魅せかたがある―当たり前といえば当たり前のことを、きっちり捉えたことが成功につながった。

(10)『キューティーハニー』(2004)

原作・永井豪、監督・庵野秀明

監督が女優を輝かせたというより、サトエリがアンノを救ったように見える。

(次点)『バタアシ金魚』(90)


「いま観ると笑える」という点では、『ビーパップ・ハイスクール』(85)も合格! なのかもしれないし、
時間が経てば評価が変わる作品も多い。

ただ改めて思うのは、
演出以上に、やっぱりキャスティングなのかもしれないな―ということ。

以下はワーストの3作品だが、空気を創り出す演出はもちろんペケだったけれども、その前に、俳優とキャラクターがイコールになっていないのが致命的だったなぁ、、、なんて思うわけで。

(1)『漂流教室』(87)

原作の楳図かずおも怒ったとか。

(2)『あずみ』(2003)

週刊誌には「みどころは、上戸彩のふとももだけ」と書かれたが、いやいや、そこにも興味を抱けなかったし。

(3)『最終兵器彼女』(2006)

前田亜季は好きだが、似合わない。


※『オールド・ボーイ』日本版予告編…まもなく、米国リメイク版も上陸





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Scream

2014-04-21 00:30:00 | コラム
Scream―悲鳴、叫び声。

上げたことがあるか、40年の人生を振り返ってみる。

小さいときは上げたろうから、10歳からの30年でやってみようか。


・・・・・。


たぶん、ない。

恐ろしいことが起こったとき、ワーキャーいうひとと絶句するひとの2種類が居ると思うが、自分はおそらく後者のほうだ。

ビビッて、ことばさえ出ないっていう。

ちなみに逆の心理状態―気持ちいいときは、声に出しがちだ。

ビール呑んで「うめー!」
唐揚げ喰って「うめー!」
クールな展開? に「かっけー!」
面白い映画を観て「おもしれー!」
射精して「気持ちえー!」

でも怖い場面で「こえー!」とはいわない。

不思議といえば不思議、でも当然といえば当然なのかもしれない。
基本、格好つけマンだから。

自分は映画に衝撃を求めるものだが、衝撃といってもホラーやスプラッターで多用される「怖がらせ描写」ではなく、なんというか、人間の持つおぞましい側面についての描写を求めている。

というわけで。
今宵は、声に出してScreamすることはないけれど、心理的にScreamした映画のシーンを集めてみた。

小学生のころに観ちゃったらトラウマ必至、
でもいたずらに描いているわけじゃない、映画作家の表現魂に溢れた「心理的Scream」―あなたは耐えられますか?


(1)『アレックス』(2002)

ひとの顔面を消火器で潰すシーン。

特製の人形だと分かっていても、リアルな創りだから顔面崩壊に何度も顔を背けたくなった。

(2)『7月4日に生まれて』(89)

トム・クルーズが骨折をするシーン。

骨が皮膚を突き破る描写があって、かなり衝撃的だった。

もちろん、テレビ放映時にはカットされている。

(3)『カノン』(98)

ギャスパー・ノエの作品がふたつランクイン。
つくづくイヤな監督だ笑(大好きだけど)

娘の首を撃ち抜くシーン。

繰り返し観ているが、その度にガツンとくる。

(4)『赤い殺意』(64)

女が車に轢かれるシーン。

ヒロインの不貞を写真に残す―彼女は、そのために道路に飛び出したんだ。

(5)『カッコーの巣の上で』(75)

ロボトミー手術のシーン。

初見のとき、ロボトミー手術がなにを意味するのか分からなかったのだが。

(6)『フルメタル・ジャケット』(87)

デブの兵士がいじめに遭うシーン。

石鹸でボッコボコに殴られる。

(7)『キャリー』(76)

豚の血を浴びるシーン。

デ・パルマの流麗なカメラワークによって「美しい!」とも感じるが、よーーく考えたら、いや、よーーく考えなくても、そーとーひどい展開だ。

(8)『それでも夜は明ける』(2013)

鞭打ちのシーン。

痛さまで伝わってくる―本年度のオスカー受賞作は、シチュエーション・ドラマの変化球だったのだ。

(9)『ゆきゆきて、神軍』(87)

奥崎がかつての上官に殴りかかるシーン。

ここ、ストップモーションで流れる。
自分がドキュメンタリーも劇映画の「一ジャンルに過ぎない」と主張するのは、こういう演出が出来るから。

(10)『プライベート・ライアン』(98)

冒頭の戦闘シーンすべて。

水中で銃撃された兵士の血の流れ―演出の意図は別にして、スピルバーグは真のサディストだと思った。


※『アレックス』予告編…公開日初日に新宿で鑑賞。あまりの残酷描写に、ひとりの観客が係員を怒鳴りつけていた。

この映画が悪ふざけでないことは、最後まできっちり観れば「誰にでも」分かることだよ。




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