Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(257)

2018-08-10 00:10:00 | コラム
き「み」→「み」ち

『智恵子抄』も悪くないけど、高村光太郎といえば、やっぱり『道程』だなぁ。

クールな詩だと思う、さらにいえば元気出るし。

…………………………………………

僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため

…………………………………………

そうありたいよね・・・と思わせる力のある詩。

表現の多くは若いひとのためにある―と思ってきたし、いまだってそう信じているが、若いころより響くし、勇気づけられるのだよね、この詩に。

弱っているのかしら、自分。


まぁいいや。

映画にも、数多くの「道」が登場する。

以下、個人的に印象に残る「映画の道」。

ひとり歩く道もあれば、ふたり歩く道もあって。
道を創るもの、道を超えるもの。

様々だけれど、これはもちろん、道は人生のメタファーになっているわけです。


(1)『モダン・タイムス』(36)

ラストシーン。

ワンショットで影の方向が変わっている。

つまり、ふたりの道は険しいということ。



(2)『用心棒』(61)

ぶらり、やってきた三十郎。



(3)『バニシング・ポイント』(71)

道の先に、なにが見えたのだろう。

(4)『ロスト・ハイウェイ』(97)

闇のハイウェイで、迷走する男がひとり。

デヴィッド・ボウイのテーマ曲が、ひたすら格好いい。



(5)『十戒』(57)

モーゼを演じる俳優は、現代ではラッセル・クロウあたりになりそう。




あすのしりとりは・・・
み「ち」→「ち」ち。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(258)』
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2 コメント

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「詩」は残るのですね (夢見)
2018-08-10 09:56:00
「道程」特に将来を考える思春期に読むといいかなーって思います

映画での道
ホラー映画でも印象的な場面が多いような気がします


その道 行くなよ
恐ろしい目にあうのにーって思いながら観たり^^;
Unknown (oyajisann)
2018-08-10 20:50:54
>ワンショットで影の方向が変わっている。
全く気付いてませんでした。汗
ボウイの曲確かアウトサイドに収録だったかな?
道程は中3の教科書で出会いました。

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