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映画スタッフ別10傑(47)リチャード・D・ザナック

2022-02-05 00:10:00 | コラム
~リチャード・D・ザナックのキャリア10傑~

まるでマフィアのような、とっても怖い顔をしているザナックは、たしかにキレモノではあるけれど柔軟な面も持ち合わせたプロデューサーだったようで。

2012年に72歳で鬼籍に入る。
父親ダリル・F・ザナックも高名なプロデューサー(=ジョン・フォードと組み数々の名作を生む。また、『トラ・トラ・トラ!』(70)では黒澤と衝突した)、でも自分の世代は息子さんのほうが馴染み深いのよね。


(1)『ジョーズ』(75)

スピルバーグの残虐性、底意地の悪さが光るパニック映画の大傑作。

うまく動いてくれないサメのラジコンーザナックはその扱いに口を出さなかったようなので、スピルバーグを信用していたのだろうね。



(2)『サウンド・オブ・ミュージック』(65)

最もポピュラーなミュージカル、、、なんじゃないだろうか。

好き嫌いを超えて、この大作感に圧倒されちゃうんだもの。
(どうやら自分は、そこまで好きじゃないらしい笑



(3)『ドライビング Miss デイジー』(89)

老女とその黒人運転手の長きにわたる友情を描いた、オスカー作品賞受賞作。

モーガン・フリーマン、このころからよい味を出しているんだよね。


(4)『評決』(82)

ポール・ニューマン主演、シドニー・ルメット監督による法廷劇だが、ニューマン演じる酔いどれ弁護士の再起の物語のほうが主軸。

たぶん、自分が最初に観たニューマンの映画だったと思う。



(5)『コクーン』(85)

現代人の死生観に迫る意欲的なSFだが、SFの割には「そうでない映画」以上に地味かもしれない。
ザナックは意外と、派手さを好まないひとなのかも。

一時期、日曜洋画劇場が暇さえあれば?放映していた作品で、自分も何遍観たか覚えていないほど。


(6)『狼たちの街』(96)

マオリの血を引く(当時の)新鋭、リー・タマホリによる男くさいアクション。

でも、そんなことよりもジェニファーが素敵過ぎて笑



笑ってしまうのがウィキペディアの解説で…
「似たタイトルの映画にウィリアム・フリードキン監督の映画『L.A.大捜査線/狼たちの街』(TO LIVE AND DIE IN L.A.)というのがある」

…って、なんだそれは。

そんなのいちいち挙げていいのであれば、いろんな作品についていえるだろが!笑


(7)『ターゲット』(85)

ジーン・ハックマン&マット・ディロン主演のサスペンス。

ニューシネマ前後に活躍したアーサー・ペン監督、しかしキレのある演出は健在だった。


(8)『アイガー・サンクション』(75)

イーストウッドの主演&監督作のなかでは「凡作」扱いされてしまうのだが、いやいや、特撮で済ませず、実際に登山して撮られた映像の迫真性は凄まじいものがあり、もうそれだけで満足出来ると思うけど?


(9)『ロード・トゥ・パーディション』(2002)

トム・ハンクス主演、グラフィックノベルを映像化した話題作…だったはずなのに、いま、この映画を語ろうとする映画ファンを見かけない。


雰囲気あって嫌いじゃないけれどね、忘れられた不憫な映画かもしれない。


(10)『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)

晩年はティム・バートンと気が合ったようで、いくつかのバートン作品を手がけている。
これは、そのなかでもいちばんバランスが取れている映画だと思う。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『けっしてNGではありません^^』
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2 コメント

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Unknown (夢見)
2022-02-05 12:04:25
ロード・トゥ・パーディションはノベライズー小説も読みました
父と息子のー
不思議に心に残る情景


スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師はね
事件録でも読んだことある話で
色彩が独特だなと
返信する
夢見さん、 (まっき~)
2022-02-05 16:51:51
ロード・トゥ・パーディション、雰囲気あって自分も好きです^^

スウィーニー・トッドはティム・バートンらしい悪夢的世界が美しくて魅了されたものです。
返信する

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