Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(241)

2018-03-17 00:10:00 | コラム
くりんといーすとうっ「ど」→「ど」くたー(ドクター)

ドクター(doctor)といえば、すぐに医師を想起してしまうけど、博士もドクターと呼ばれる。

いずれにせよ「学」のあるひとで、自分なんか、こういうひとと対等に話せる気がしない。
向こうがそのつもりはなくとも、こっちのほうがムダに畏まってしまうというか。


博士と呼ばれるひとと、近づきになったことはない。
どのようにすれば知り合いになれるのかさえ、分からない。

医師に関しては、外科系のひとには世話になっている。

内科系とはちがって「痛いだけ」なので、けっこう荒っぽい医師が多いという印象。

花粉症?

病院に行って薬をもらっても相性が悪かったので、最近はあきらめて薬局のみ。


だから自分にとってドクターは、日常生活以上に「映画のなかのほうに」親しみが湧く。


以下、映画のなかで印象に残る「ドクター10人」。


(1)『博士の異常な愛情』(64…トップ画像)

米ソ冷戦を背景にした、キューブリックのブラック・コメディ。

「元ナチス」という、ひねりの設定があるキャラクターをピーター・セラーズが大怪演。

(2)『酔いどれ天使』(48)

黒澤と三船の初タッグ作、、、として有名かもしれないが、いやいや志村喬の代表作として知られるべきでしょうよ!!

(3)『フランケンシュタイン』(94)

マッドサイエンティストの典型。

評判の悪かったケネス・ブラナー版だが、個人的には嫌いじゃない。

(4)『逃亡者』(93)



ちょっと万能過ぎる医師かもしれない、しかし敵役のトミー・リー・ジョーンズがいい味を出しており、相乗効果をあげている。

(5)『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(84)

「1.21ギガワット!」

このシーンが笑えるのは、ロイドの適度なリアクションゆえ。



(6)『赤ひげ』(63)

黒澤ヒューマニズムの集大成。

40代になった三船が、迫力たっぷりに理想の医師像を体現してみせる。

(7)『レナードの朝』(90)

デ・ニーロ好きの自分だが、この映画のデ・ニーロはあんまり好きじゃない。

その代わり、、、というわけではないが、ロビン・ウィリアムズの抑えた演技は素晴らしい。



(8)『ディア・ドクター』(2009)

善意のある嘘というものを主題とした、西川美和のオリジナル作品。



笑福亭鶴瓶を起用した時点で、「勝ち」だったんじゃないか。

(9)『殺しのドレス』(80)

医師を性倒錯者と設定するあたり、さすが性格の悪いデ・パルマだと思う笑

(10)『羊たちの沈黙』(91)

「肝臓を喰ってやった。ずぅずぅずぅ~~」とかいっている狂人が、ドクターと呼ばれる不思議。



それでもここまで徹底していれば、むしろ崇高な存在にも映る。


あすのしりとりは・・・
どく「たー」→「たー」とる。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(242)』
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3 コメント

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おはようございます (oyajisann)
2018-03-17 09:18:27
崇高な使命もったドクターが実は狂人だったら恐ろしい
を誰でも感じる。
それを題材にしたような作品多いけど狂人さの度合い
がどれくらいか興味湧きますね。
双子の医師と一人の女性 (̴夢見)
2018-03-17 10:21:18
「紐」を連想するようなタイトルだったと思うのだけれど こう・・・ひっかかって思い出せない^^;
これの小説を昔 読んだのだけれど

あとアガサ・クリスティ原作の「アクロイド殺し」とか

医師が連続殺人犯だったなんて映画もありましたっけ

信用できる存と思われている職業の人間が殺人犯だったっていうのは どんでん返し感があるからでしょうか
ご無沙汰しております。 (marimon)
2018-03-17 22:54:24
ムカデ人間のハイター博士も名医?ですよね~。

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