Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん女優列伝(83)門脇麦

2018-10-20 00:10:00 | コラム
92年8月10日生まれ・26歳。
東京出身。

公式プロフィール


現代の日本映画を語るうえで外すことの出来ない女優さん―といえば、「ド」メジャーであれば、やはり広瀬すず嬢になりますが、
「ド」メジャーではない映画で輝いているのは、安藤サクラ、二階堂ふみ、そして門脇麦(かどわき・むぎ)ちゃんの3人になるでしょう。

麦って、本名なんだそうで。

すごくいい名前、そしてこれがまた、麦ちゃんにあっている。


どこにでも居る、フツーのおんなのこに見えます。

実際、フツーなのかもしれません。

度胸と演技力を除いては。


たとえば安藤サクラと二階堂ふみって、もう見るからに女優さん。

モノスゴ意志の強い目をしていますし。

麦ちゃんには、それがない・・・ように見えます。

しかしカメラを通すると、あら不思議、フツーのおんなのこのはずが、フツーでなくなる。

気鋭の監督が、こぞって起用したくなるのも分かります。


※麦ちゃんだけじゃなく、みんなよかった



<経歴>

バレリーナを目指すも挫折し、高校生のころ女優になる決意をする。

映画俳優デビュー作は、2013年の『インターミッション』。
ほんのチョイ役でしたが、同年に放送された「チョコラBB」のCMが美女ウォッチャーたちの目に留まり、『スクールガール・コンプレックス ―放送部篇―』(2013)の主演を勝ち取る。

(自分も発表当時に購入していた)写真集の映画化作品でした。




2014年、R18指定の群像劇『愛の渦』で、地味だけど性欲満点の女子大生を熱演。

彼女の凄いところは、こうした振り切った演技が出来るいっぽうで、なーんでもない日常をさらりと演じることも出来るところ。


当然のようにオファーが殺到するようになり・・・

『闇金ウシジマくん Part2』(2014)、『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』(2014)、『アゲイン 28年目の甲子園』(2015)、『合葬』(2015)、
『太陽』(2016)、『オオカミ少女と黒王子』(2016)、『二重生活』(2016)、『14の夜』(2016)、
『彼らが本気で編むときは、』(2017)、『こどもつかい』(2017)、『世界は今日から君のもの』(2017)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017)、『KOKORO』(2017)、『花筐/HANAGATAMI』(2017)・・・と、ここ数年の活躍には目を見張るものがあります。


『サニー/32』(2018)、
2019年度も、『ここは退屈迎えに来て』、『さよならくちびる』、『チワワちゃん』などの公開が控えています。

そして現在、『止められるか、俺たちを』(2018)が公開中。

ピンク映画の鬼才、若松孝二とその周辺を描いた傑作で、麦ちゃんの演技が、またいいんだこれが。

しばらくは、目の離せない女優さんですね。




次回のにっぽん女優列伝は、夏帆さんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『zu、sa、mu。』
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1 コメント

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最初の頃は (夢見)
2018-10-20 13:58:16
個性的というか特殊な役柄で わりと観ていたので ああ普通の人もできるんだーって

案外 健気な娘も似合うんだと思ったものでした
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