Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

誰と観るのか問題

2017-12-14 00:10:00 | コラム
「映画をひとりで観ても悲しくならないテクとは?~独女時間の正しい過ごし方」というウェブ記事が批判を浴びているという。

まぁ、たしかにハァ? と思うし、感覚が古いなぁと。

時代を捉えようとする批評が、時代遅れっていうね、さすがに恥ずかしいだろう。

タイトルで分かるが、これは女性を対象とした記事。
いちおう読んでみたが、ここ10年、映画館に行ってないひとが書いているのではないか、、、というような内容だった。

ひとりで観にきている女子、いっぱい居るぜ。

しかも「ひとりで観ても悲しくならない」解決法として、館内が暗くなってから入場する/明るくなる前に退場するって、バカじゃなかろうか。

同業者(=文章で金もらってるひと)の作品に対してヤンヤいう男ではないけれど、この駄文には心底腹が立った。




なんだか気分が悪いが。
先日、「(映画館の)どこに座るか問題」を取り上げたので、きょうは「(映画を)誰と観るのか問題」を展開してみよう。

もちろん家などではなく、映画館限定の話である。


何遍もいっているが、あまり器用な人間じゃあない。
映画を複数で観ると、映画以外のことが気になってしまうので、極力ひとりで観ることにしている。

期待している作品であればあるほど、ひとりで観たい。

(しつこいが)このあたりのことを、冒頭のライターさんは理解していないのではないか。

「映画は複数で楽しんで観るもの」という先入観、くだらねーし恐ろしいぜ!!




基本はひとりだが、デート・コースの一部として映画館を使うときだってある。

43年の人生で、20回くらいかな。
これだけだと多いか少ないか分からないが、年100以上の映画館利用数を考えると「えれー」少ない、、、ということになるのか。

映画好きの友人と観るときもある。

デートより少し多く、30回くらいか。

どちらにしても少ないが、それ以上に少ないのが「家族と」になると思う。

18歳以降、独り暮らしというのが効いているわけだが・・・

(1)父親と たぶん10回くらい

『プロジェクトA』(83)、『お葬式』(84)、『ベスト・キッド』(84)、『プラトーン』(86)、『レインマン』(88)、『カクテル』(88)、『マイ・レフト・フット』(89)、『シラノ・ド・ベルジュラック』(90)などなど。

(2)姉と 15回くらい?

『プロジェクトA』、『お葬式』、『ベスト・キッド』、『グレムリン』(84)、『チ・ン・ピ・ラ』(84)、『グーニーズ』(85)、『ファースト・ミッション』(85)、『プラトーン』、『レインマン』、『カクテル』、『もののけ姫』(97)、『交渉人』(98)、『ホーホケキョとなりの山田くん』(99)、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)などなど。

(3)母親と なんと! いちどもなかった涙!!


かーちゃんのことを記したからだろうか、昨晩、久し振りにかーちゃんの夢を見た。

かーちゃんは夢のなかで、しくしく泣いていた。

なぜ泣いていたかは分からないけれども、あぁいちどくらいは、かーちゃんと席を並べて映画を観たかったなぁ、、、などと「ひとり派」の自分でも思ったわけですよ。


皆さんは、(子ども時代を除いて)家族のかたと映画を観ることがありますか―?


※トップ画像と動画は、カルト映画『ドニー・ダーコ』(2001)。

観終えたあと、「何度でも繰り返し観たくなる作品だ」という感想を抱いたのに、そういえば「いちどしか」観ていない笑




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明日のコラムは・・・

『やっぱり「ここ」が好き(9)』
コメント (3)
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