Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(221)

2017-05-23 00:10:00 | コラム
痴漢を疑われ逃走、その後、死亡・・・。

こんな、稀と思われるケースが、この1ヶ月間で2度も起こった。

(1)12日午前0時35分ごろ、東京都台東区のJR上野駅で、痴漢を疑われた40代の男性会社員が駅事務所から逃げ出した。
警視庁上野署員が行方を捜していたところ、近くのビルの脇で倒れている男性を発見。病院に運ばれたが死亡した。
6階建てのビル屋上から転落したとみられ、同署は自殺と事故の両面で調べている。

同署によると、京浜東北線の車両に乗っていた30代の女性が「寝ている時に右手を触られた」として、上野駅で男性を駅員に引き渡した。
男性は「触ってない」と主張し、駅事務所から逃げ出したという。(日本経済新聞ニュース)

(2)15日夜、横浜市の東急田園都市線・青葉台駅で、痴漢行為を疑われた男性がホームから飛び降りて逃走し、電車にはねられて死亡した。
田園都市線は帰宅ラッシュ中で、約2万3000人に影響が出た。

警察によると15日午後8時20分頃、横浜市の東急田園都市線の青葉台駅で、30代の男性が「痴漢行為をした」と30代の女性に訴えられ、電車から降ろされた。
駅員が話を聞いていたところ、男性は駅員の手をふりほどき、ホームから飛び降りて線路上を逃走したが、入ってきた電車にはねられ死亡した。(日テレNEWS24)


ほとんど電車を利用しない身だが、いろんな知り合いから今回の事件・事故についての感想をLINEで求められた。

「やりそうだから」ではなく、
万引きや盗撮、痴漢を取り締まっていた過去があるから、、、だと思われる。

やりそうか、どうかだって?

そりゃ、街を歩いていたり、たまに電車に乗ったりして、生唾ごっくんしてしまうほどの自分好みのボディを持つ女子には出くわしたことがある。
というか、連日のように出くわしている。

日本人女子は、近年でスタイルが抜群によくなったからね。

しかし自分は、眺めているだけで満足するタイプ。
95%の男子はそうだろう、電車に乗っても、車窓に映る脚を眺めているだけで充分であり、
捕まったときのリスクの高さを考えたら、どうかしようなどという発想さえ浮かばないよ。






ただ昔、ビョーキと評されるほどの窃盗癖があった自分が思うに、やっている連中というのは「ムダな自信」というものを持ってしまっているのではないか―とは考えられる。

自分は大丈夫、自分だけは捕まらない。

そんなこと、あるわけないのだけれどもね。


さて。
元保安員として、ひとつ気になったところがある。

私服保安員というのは、「一般人でも現行犯であれば逮捕出来る」という刑事訴訟法213条の「おかげで」成り立つ職業なのだが、
そう、きみもあなたも、万引き犯や痴漢を逮捕出来る・・・となっている割には、そのときの対処法などを、国は教えてくれないのだ。

事務所から逃げ出した(1)のケースはともかく、
(2)のケースは、犯人とされている男が、駅員の手を振りほどいて逃げ出している。

これ、いかんでしょ! と思った。

相手の手や袖をつかむのではなく、「ベルト」をつかむ―これ、私服保安員マニュアルのいちばんのポイントだったりする。


というわけで初体験シリーズ、今回のテーマは「はじめての逮捕協力」でいってみたい。

私服保安員になる前に、いちどだけ経験したことがあるのだった。


つづく。

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(222)』
コメント (2)
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