Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

黄金週間特別篇(6)GHOST!

2015-05-03 05:50:02 | コラム
いわゆる霊感はない。

・・・ない、と思う。

はっきりと幽霊を見たことがないし、
そもそも自分が住んでいる部屋は「ワケアリ」だったのだが、怪現象いちども起こらないし。

ちゃんとお祓いして入居したからかな~?

ただ二度ほど、「かーちゃんらしきひと」を寝起きで「見かけた」ような気がする。

それが夢だったのか、ホンモノだったのかは分からないのだけれども。


幽霊の怖さは、幽霊そのものではなく、たとえば自分とAさんが居たとして、自分が見えたその幽霊を、Aさんも見えているとはかぎらない―そんなところから生まれるものだとされている。

あぁ分かる分かる。
その逆もイヤといえば、イヤだよね。自分だけ見えないっていう。

「見えないもの」を「見えるようにする」のが、表現の世界の本分。

以下が、自分のなかで印象に残る「映画に登場した幽霊」である。


※広義の意味での、幽霊ね


(1)『アマデウス』(84)

父親の幽霊? に怯えるモーツァルト。

そしてこの時期に創られたオペラが、『ドン・ジョバンニ』とされている。



(2)『女優霊』(96)

映画スタジオに現れる幽霊という設定が抜群。
しかも主演は、柳ユーレイだし笑



このあと、いろんなホラー映画を撮る中田秀夫のデビュー作だが、これがいちばん怖かった。

(3)『シャイニング』(80…トップ画像)

あの双子、立っているだけなのに、なんであんなに怖いのだろうか。

(4)『シックス・センス』(99)

単に怖がらせるだけ、嫌がらせをするためだけに現れるわけじゃないんだ、幽霊って―と思わせた時点で、勝ち。

なかなか秀逸な脚本だったと思うが、シャマラン監督のその後のキャリアを眺め「この作品って、まぐれだったの?」というひとも多く、なんというか、いろんな意味で感慨深い作品である。

(5)『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』(92)

死んだローラやリーランドは(クーパーの)夢のなかで登場するわけで、厳密にいえば幽霊じゃないのだろうが。

(6)『雨月物語』(53)

恐怖よりも、情緒が勝つ、日本の幽霊。



映像美! 映像美!! なのである。

(7)『3人のゴースト』(88)

傲慢な主人公を改心させるという、ひとのいい? 幽霊。

(8)『トゥルー・ロマンス』(93)

ヴァル・キルマーが演じる、エルビスの幽霊。



主人公クラレンスによる想像上のキャラクターだろうが、敢えて映像化しているところが二重丸。

(9)『さまよう魂たち』(96)

ピーター・ジャクソンが鳴り物入りでハリウッド進出を果たすも、ものの見事に失敗した―そんな作品だが、嫌いじゃない。

複数の幽霊とマイケル・J・フォックスとの、スラップスティックなからみに乗れれば、それなりに楽しめるかと。

(10)『居酒屋ゆうれい』(94)

美人の後妻(山口智子)をもらった主人公(萩原健一)の前に現れる、前妻(室井滋)の幽霊。

室井滋が好演、何度観ても笑える快作。





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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『黄金週間特別篇(7)MONEY!』

コメント (3)
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