Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん男優列伝(201)高橋克典

2013-08-17 04:00:03 | コラム
64年12月15日生まれ・現在48歳。
横浜出身。

公式サイト

公開中の傑作『風立ちぬ』に、NPO法人「日本禁煙学会」が噛みついたことにより、ちょっとした騒動になっています。
松江市による“ゆるめの”『はだしのゲン』発禁もそうですが、もっと問題にすべきことがあるのになぁ、
表現者の意図と受け手の感想が「うまいことリンクしない」のは「ときどき」起こることですし、
感想は「ひとそれぞれ」とはいいますが、
なんでも触れることの出来るネットという大きな存在を放っておいて「こっちを叩く」、、、というのはどうかなと。

きょうは俳優列伝ですから、このことについて深く言及しません。
ただ、ここから話を引き継いで・・・

映画小僧を自負している自分でも、好きなテレビドラマはあります。
その一本がテレビ朝日23時枠に放送されていたシリーズ、『特命係長・只野仁』(2003~2009)。

高橋克典(たかはし・かつのり)さんが主演した、アクション・コメディです。

ゆるい「お色気」は男子に人気あるんじゃないか・・・と思っていたら、女子の支持も集めていたようで意外でした。
もう少しディープになれば引かれてしまう―そのぎりぎりをうまいこと保っていたようで感心します。

感心したことが、もうひとつ。
喫煙シーンの多さです。

映画表現においてでさえ、レーティングや興行、スタジオのことを考えて「喫煙NG」にせざるを得ない場合だってある時代です、
ウォン・カーワァイとQTタランティーノくらいじゃないでしょうか、

「んなこと知るか、俺の映画は煙でモクモクだぜ!」

といえる映画作家は。

ですから。
ワルフザケと捉えられている『只野仁』ですが、じつは闘っているのではないかと。

応援したくなるじゃないですか。



<経歴>

両親ともに、その世界では高名な音楽家。
という家柄のため、幼少時からピアノの教育を受ける。

映画俳優デビュー作は、89年の『六本木バナナ・ボーイズ』。
しかし、パッとしません。

93年には歌手デビューも果たします。
しかし、やっぱりパッとしません。

陽の光を浴びるには、もう少し時間が必要だったのです。
じつに不思議なこと、、、というか、これは自分の理想ですが、このひとはあきらかに、若いときより現在のほうが男前ですし魅力的なのですよね。

99年、TBSのドラマシリーズ『サラリーマン金太郎』の主演に抜擢され、これが当たり役に。
同年には映画版も公開されましたが、
前述した『特命係長・只野仁』シリーズもそうですし、テレビドラマの世界から羽ばたいた背景もあるのでしょう、映画への出演はひじょうに少ないです。

俳優・金子正次を熱演した『竜二 Forever』(2002)、『新・仁義なき戦い/謀殺』(2003)、
出来はともかく秋山莉奈が出ているので繰り返し観た『特命係長・只野仁 最後の劇場版』(2008)、
『誘拐ラプソディー』(2010)、『私の叔父さん』(2012)。

最新作は北野武の快作、しかしチョイ役というのがもったいないといえばもったいない『アウトレイジ ビヨンド』(2012)。

いつか映画キャリアの代表作が出来るとは思うのですが、
個人的には「いま、ここ!」であるような気がするんです。

いわないですよゼッタイ、今年の流行語になりそうな「CMから飛び出した台詞」は笑

でも、ほんとうに「いま」だと思いません?


次回のにっぽん男優列伝は、高橋克実さんから。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『おおかみ、になりたい。』

コメント (2)
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