Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん男優列伝(166)小出恵介

2012-09-19 00:15:00 | コラム
84年2月20日生まれ・現在28歳。
東京出身。

公式サイト

いきものがかりが歌ったのは『風が吹いている』、AKBが歌ったのは『風は吹いている』・・・という風に、似たタイトルが多くてややこしいですが、
駅伝をからめた青春映画『風が強く吹いている』(2009)が好きです。
(町田に在住していたこともあったことから)個人的に親近感を抱いている作家、三浦しをんによる原作小説も素晴らしいけれど、駅伝走者たちに血と肉を与えた俳優陣の好演により、映画は躍動感に満ちた快作に仕上がっています。
この映画で主人公を演じていたのが、本日の主役となる小出恵介(こいで・けいすけ)くん。

それまでにも様々な映画で顔を見せるものの、名前を把握するのがやっとといった印象で、きちんとチェックすることはありませんでした。
『風が』で俄然興味が湧き、いろいろ調べてみたところ、映画小僧が応援したくなるキャリアを築いていたことを知ったのでした。

(1)シネフィルと自称出来るほどの映画好き。

(2)それがネタではない証拠に、学生時代に自ら監督をしていた。

(3)これは、あまり・・・というか、ぜんぜん関係ないけど、川瀬智子のファンだった。
自分も好きなので、これはこれでポイントアップ。


映画小僧として、こういうのって悔しいのですよね。
本来ならデビュー初期から応援すべきで、名前が知れ渡ったころに「遅いんだよ」と周囲にいいたいからです。

ともかく。
将来的に、小栗旬のように映画監督デビューする確率、そーとー高いと思われます。
それでシネフィルぶりがどの程度のものか、はっきりするんじゃないでしょうか。(・・・って、そういえば、そんな小栗の処女作『シュアリー・サムデイ』(2010)の主演を務めたのは、小出くんだったのですよねぇ)


※『風が強く吹いている』予告編




<経歴>
父親の仕事の関係で、小学生時代をインドで過ごす。
慶應義塾大学の文学部(人文社会学科美学美術史学専攻)を卒業。

映画の世界を目指すも、イケメンであったため? とりあえずオーディション情報誌にエントリー、所属事務所となるアミューズから声がかかって芸能界デビューを果たす。

映画俳優デビュー作は、2003年の『偶然にも最悪な少年』。

『パッチギ!』(2005)や『リンダ リンダ リンダ』(2005)などで、チョイ役ながらも活きのいい学生を演じる・・・と記したものの、好きな映画で繰り返し観ているのに、正直、小出くんの印象は薄かったです。

2006年の『初恋』で宮崎あおいの相手役を演じ、注目を集める。
三億円事件の犯人が女子だった・・・という大胆な設定の青春映画ですが、設定に負けた感はあり。

曲者俳優が多数共演した快作『キサラギ』(2007)、どうにも笑いが止まらない『恋空』(2007)、
物語はともかく、綾瀬はるかがひたすら可愛いので小出くんチェックを忘れてしまった『僕の彼女はサイボーグ』(2008)、
『ROOKIES ―卒業―』(2009)、『キラー・ヴァージンロード』(2009)などなど、作品にアタリハズレはあるものの、順調にキャリアを築く。
そして前述した『風が強く吹いている』で初主演を果たし、映画小僧から期待の若手俳優のひとりに挙げられる存在に。

『のだめカンタービレ 最終楽章 前編/後編』(2009/2010)、現代の闇を切り取った行定勲の佳作『パレード』(2010)、小栗旬の初監督作『シュアリー・サムデイ』、『雷桜』(2010)、
公開控え作品に、ウッチャン内村光良が監督する『ボクたちの交換日記』(2013)、『ストロベリーナイト』(2013)があります。

うん、順調順調、いい感じです。

付け足しのようになりますが、テレビドラマの出演も多数です。
『白夜行』(2006、TBS)などのほかに、まもなく終了するNHKの連続テレビ小説『梅ちゃん先生』にも出演していますね。

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明日のコラムは・・・

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コメント (3)
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