メリー・ポピンズ

運命の悪戯で（？）、また「メリー・ポピンズ」を観ることになってしまいました。しかし、今度はブロードウェイ版です。２年前にロンドンで観た時には、明るくてとても楽しいミュージカルだったという記憶があります。
新装したTktsに１時間弱並んでとった席は、なんと最前列左端。役者さんを足元から見上げるような感じですが、オーケストラボックスの中は良く見えるし、袖で待機してる役者さんも見えて、面白い席でした。ロンドンと基本的な舞台装置は同じですが、演出が少しずつ違うんです。メリーポピンズが最初に現れる場面、ロンドンでは天井からキラキラしたものが降ってきて、それに気をとられた瞬間にメリーポピンズが現れるんですが、ブロードウェイ版は、出演者の影から素早く持ち上がってくるのでした。天井ばかり注意していた僕は、また見逃してしまった。
子供部屋でポピンズがカバンから大きな帽子掛けや鉢植えを出すのは、てっきりカバンの底に穴が開いていて、下のテーブルから出しているのだと思ったのですが、実際に折りたたみ式の小道具を使っていることが分かりました。これも一番前の席だったおかげです。
やはり、「スプーンフル・オブ・シュガー」とか「スーパーカリフラグリスティクス・エクピアリドーシャス（合ってる？）」とか楽しい楽曲満載で、素敵なミュージカルでした。でも、歌のパワーはロンドン版の方が上だったかな。ポピンズは同じスカーレット・ストラレンだったので、ロンドンでミセス・コリー役をしていたクレア・ボンズの存在が大きかったのでしょう。なんといっても、「スーパーカリ・・（もう書きませんが）」がこのミュージカルの中心ですから、これがびしっと決まらないといけません。ちなみに、バートはアダム・フィオレンティノ、ジョージ・バンク氏はダニエル・ジェンキンスでした。