まちや小(ぐわあー)

その先を曲がったら何があるのだろう、どきどきしながら歩く。そして曲がってみて気がついたこと・感じたことを書く。

トライアウト

2014年11月10日 | Weblog

人生の縮図がここに

・トライアウトは「声がかからずとも当然…」、記者が感じた“変わりつつある空気”

「日本プロ野球12球団合同トライアウトin静岡」の様子(1)

神妙な雰囲気のなか、注意事項を聞く59人の参加選手たち

 
◆落合GM、高田GM、ラミちゃんも
非公開と通達後も、諦めきれない観客約500名が室内練習場をぐるりと取り囲むなか、集まった選手は59名(投手34名、野手25名)。昨年同様視察に訪れた、中日ドラゴンズ・落合博満GMや、DeNAベイスターズ・高田繁GM、今季限りで現役を引退、来季から独立リーグ・群馬のシニアディレクター(SD)に就任したアレックス・ラミレス氏や、NPB、独立リーグ、社会人野球の編成担当、メジャーリーグのスカウトたちが目を光らせる独特の雰囲気のなか選手たちのアップが始まった。室内練習場ですし詰め状態のなかでの開始を告げられるかと思った瞬間、雨が止み、その後の関係者の懸命の努力のかいあり、30分遅れで本球場での開催が決定した。

DeNAのベテラン、37歳の藤井秀悟投手が登場すると、大きな拍手が

 
中日の「ブーちゃん」こと中田亮二内野手(27歳)がいきなりライトへホームランを放つと、辛抱強く待ち続けた観客は拍手喝采。DeNAを解雇となったベテラン藤井秀悟投手(37歳)がマウンドに上がり奮闘する姿や、元巨人のエースでオリックスを解雇となった東野峻投手(28歳)がミットを打つ145kmの速球には拍手が贈られた。

◆「高田ァ!? こんなにいい投手じゃないかよ!」飛ぶヤジに苦笑
その後も元西武で現独立リーグ所属の星秀和外野手(27歳)、日本ハム・尾崎匡哉捕手(30歳)、阪神・森田一成内野手(25歳)の豪快なホームランが出るたび観客は沸く。

日ハム・村田和哉外野手(29歳)の見事な背走してのライナーキャッチや、星の内野ゴロでの1塁ヘッドスライディングなど「これぞプロ」といったプレーや気迫を感じるプレーには、どっと観客が沸いた。

また、DeNAを解雇になった陳冠宇投手(24)が打者4人を完璧に料理すると、「高田ァ!? こんなにいい投手じゃないかよォ!」と視察しているDeNA高田GMを揶揄するようなヤジが飛び、観客は苦笑するひと幕も。

◆本来の目的からは離れつつある!?
天候の回復とともに、観客席は家族連れなどで埋まった。弁当や生ビールが売られ、グラウンドでの緊迫した「勝負」とは裏腹に、スタンドにはのんびりとした雰囲気が漂ってきた。

「日本プロ野球12球団合同トライアウトin静岡」の様子(5)

陽気も手伝ってか、午後はのんびりとしたムードに

 
関係者エリアでは、登板を終えた投手のコメントを取ろうと記者たちが右往左往。また密着番組だろうか、テレビカメラが選手を追随していた。
独立リーグのSDに就任したラミレス氏

独立リーグのSDに就任したラミレス氏。「いい選手は何人かいた。もし彼らを獲得したらNPB入りを後押ししたい」と語った

 
「再契約をする選手はトライアウト前に決まっている」と囁かれ「トライアウト参加しない男たち」なる記事が話題になるご時世。トライアウトはその意味を変えてきているのかもしれない……。それを感じた1日だった。

「日本プロ野球12球団合同トライアウトin静岡」の様子(6)

トライアウトを終え、帰途につく選手たちにカメラの放列が

※あらためて、「生きていく」ということは甘くないということ。



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