記事が「元ネタ」。
『 2011年5月3日 ●農業用水も「不適」水準-北浦・常陸川下流の塩分禍
~営農指導に戸惑いも~
北浦下流、鰐川上流にある神宮橋の水質観測で農業用水基準を上回る塩分(電気伝導度)が検出されている問題で、県の営農指導担当者の間では「かんがい用水として利用するには厳しい数値。塩害を避けるには真水で希釈する以外に手は無い」としながらも、真水(地下水)を手当てできる一部農家を除いて、真水確保の具体策は見当たらず戸惑いを隠せない。神宮橋地点のほか、新たに常陸川水門(逆水門)の上流でもここ数日、塩化物イオン濃度が急上昇していることが分かった。
国土交通省が24時間自動観測している神宮橋地点の電気伝導度は、4月29日~5月1日に60~70㍉ジーメンス/㍍と推移、2日午後4時時点でも65・9㍉ジーメンスを記録。農水省の基準(30㍉ジーメンス)の2倍以上となっている。
さらに、常陸川水門直上流にある波崎上流地点(下層)の観測でも、4月23、24日に塩化物イオン濃度が1㍑中1000㍉㌘を上回り、その後いったん400㍉㌘台に低下したものの、4月30日~5月2日には700~800㍉㌘に逆戻りしている(県がかんがい用水の目安としている塩化物イオン濃度は500~700㍉㌘以下)。
国交省霞ケ浦河川事務所では、「神宮橋地点の値は鹿島港から堀割川、鰐川に入った津波の影響。波崎上流の値は、鹿島港から津波で神之池に混入した海水が、かんがい用水の取り入れに伴って徐々に農業用水路に入り、常陸利根川まで流下しているため」とみている。
一方、営農指導を担当する県農業総合センターや出先の農業改良普及センターの関係者は、水質が農業用水基準ギリギリで推移しているほか、既に大半の水田ではかんがい用の取水が完了し、塩分を薄める除塩用水の手当ても困難なだけに具体的な農家指導に苦慮している。
「本来なら使わない方がいい濃度。既に取り入れたかんがい水も、雨水や地下水など真水で薄めることが必要なレベル」と関係地区を所管する普及センターの担当者。しかし、雨水は天候に左右される。神栖市内の一部の掘り抜き井戸で、塩分を検査したところゼロに近い値だったが、稼働できる井戸水を持っている農家は限られている。』
値はそのとおり。
ではその原因は?
①海水が入り込んで、滞留している。
②地下水の帯水層が海とつながった。(今回の地震で)
③河川の川底が今回の地震で沈下、海よりも低くなって、そこに河川から海水が入って きて滞留。
④海との水道が出来た。
⑤化石海水が染み出ている
⑥その他
ざっと考えてもこれだけある。
さて「思い込み」は捨てて
1つずつ検証(分析・解析)を!
『 2011年5月3日 ●農業用水も「不適」水準-北浦・常陸川下流の塩分禍
~営農指導に戸惑いも~
北浦下流、鰐川上流にある神宮橋の水質観測で農業用水基準を上回る塩分(電気伝導度)が検出されている問題で、県の営農指導担当者の間では「かんがい用水として利用するには厳しい数値。塩害を避けるには真水で希釈する以外に手は無い」としながらも、真水(地下水)を手当てできる一部農家を除いて、真水確保の具体策は見当たらず戸惑いを隠せない。神宮橋地点のほか、新たに常陸川水門(逆水門)の上流でもここ数日、塩化物イオン濃度が急上昇していることが分かった。
国土交通省が24時間自動観測している神宮橋地点の電気伝導度は、4月29日~5月1日に60~70㍉ジーメンス/㍍と推移、2日午後4時時点でも65・9㍉ジーメンスを記録。農水省の基準(30㍉ジーメンス)の2倍以上となっている。
さらに、常陸川水門直上流にある波崎上流地点(下層)の観測でも、4月23、24日に塩化物イオン濃度が1㍑中1000㍉㌘を上回り、その後いったん400㍉㌘台に低下したものの、4月30日~5月2日には700~800㍉㌘に逆戻りしている(県がかんがい用水の目安としている塩化物イオン濃度は500~700㍉㌘以下)。
国交省霞ケ浦河川事務所では、「神宮橋地点の値は鹿島港から堀割川、鰐川に入った津波の影響。波崎上流の値は、鹿島港から津波で神之池に混入した海水が、かんがい用水の取り入れに伴って徐々に農業用水路に入り、常陸利根川まで流下しているため」とみている。
一方、営農指導を担当する県農業総合センターや出先の農業改良普及センターの関係者は、水質が農業用水基準ギリギリで推移しているほか、既に大半の水田ではかんがい用の取水が完了し、塩分を薄める除塩用水の手当ても困難なだけに具体的な農家指導に苦慮している。
「本来なら使わない方がいい濃度。既に取り入れたかんがい水も、雨水や地下水など真水で薄めることが必要なレベル」と関係地区を所管する普及センターの担当者。しかし、雨水は天候に左右される。神栖市内の一部の掘り抜き井戸で、塩分を検査したところゼロに近い値だったが、稼働できる井戸水を持っている農家は限られている。』
値はそのとおり。
ではその原因は?
①海水が入り込んで、滞留している。
②地下水の帯水層が海とつながった。(今回の地震で)
③河川の川底が今回の地震で沈下、海よりも低くなって、そこに河川から海水が入って きて滞留。
④海との水道が出来た。
⑤化石海水が染み出ている
⑥その他
ざっと考えてもこれだけある。
さて「思い込み」は捨てて
1つずつ検証(分析・解析)を!