SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「チェイサー」

2009年05月14日 | 映画(タ行)

 餌を取られた犬が取った犬にとことん仕掛かっていくような映画だ。

 主人公自身女性を食いものにしている。体調のすぐれない子持ちの女性をデリヘルの仕事に追い立てている。元刑事だ。

 彼が追うのがシリアル・サイコキラーの若者。ハンニバル・レクター博士のような美学を持っているわけではない。極めて現代的な得体の知れなさ、何かによって偶然キレて暴発してしまう。犯人役ハ・ジョンウの造形が底知れない怖さを生む。

 何処にでもあるような迷路のように入り組んだ住宅街に設定された闇空間が恐ろしい。どういう理由で何故?はあえて説明されない。理不尽な恐怖が突然現れるところが現代的と言えるだろう。

 ハリウッドでどうリメイクされるのか今から楽しみだ。


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