SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「シューテム・アップ」

2008年06月06日 | 映画(サ行)
 スタイリッシュにひたすら銃撃戦の美学を描きとおす作品だが、タッチは劇画調。

 ただ、主役級は豪華な布陣で、ストーリーも期待以上にしっかりした設定だ。

 ほとんど無敵の主人公に、赤ちゃんを守らせるという一つの制約事項を加えるとどうなるかという、シミュレーションゲームのようでもある。

 2003年公開のクリスチャン・ベイル主演「リベリオン」は、武道の型を銃撃スタイルに取り入れたガン・カタで近未来SFに仕立てたがこちらは少し趣が違う。

 大統領選に絡む銃規制の問題が事件の背後にある点などに現代的なリアルを感じさせるが、全体のトーンは劇画の非現実感が支配している。

 三つ巴のはずがいつのまにか二つの敵は一緒になっていたり、主人公の背景が今一はっきりしないなど、全体を86分にまとめた無理があるものの、ここは難しいことを言っていないで銃撃の爽快感を打ち出していこうという製作コンセプトは明快である。

 ただ、"Shoot'em Up"という原題をそのままカタカナ書きして理解できるほど日本人の英語力はないのではないだろうか?むしろ意味が分からないから良いのか?


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