登場人物の誰にも感情移入はできない。どうなって欲しい、という期待が無いだけに、物語がどう転がっていくか分からない面白さがある。
坂井真紀が演じる、かつて芸能人だったというヒロインは無気力な日常に埋没している。出戻り娘が住む実家は小さな地方町の神社だ。そこの年に一度の祭りがこの映画の描く唯一の非日常だ。
縁日で店を出したい若者と、ヒロインのかつての夫でありマネーネージャーだった男が非日常要素として加わる。
波紋の起こった水面が、また元のように静まるまでを描いているかのようだ。若者が持ち込むヒヨコの群れが、画面に生気を与える思わぬ効果を生んでいる。
坂井真紀が演じる、かつて芸能人だったというヒロインは無気力な日常に埋没している。出戻り娘が住む実家は小さな地方町の神社だ。そこの年に一度の祭りがこの映画の描く唯一の非日常だ。
縁日で店を出したい若者と、ヒロインのかつての夫でありマネーネージャーだった男が非日常要素として加わる。
波紋の起こった水面が、また元のように静まるまでを描いているかのようだ。若者が持ち込むヒヨコの群れが、画面に生気を与える思わぬ効果を生んでいる。