港区まち創り研究会(まち研)ブログ

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北斎とジャポニスム展を見に行く

2017-12-06 09:46:38 | 絵画

上野の西洋美術館で開催されている「北斎とジャポニスム展」を見に行った。
北斎の絵と対比させながら、モネ、ドガ、セザンヌなどの名作を展示しジャポニスムの影響を解説したユニークな展覧会である。
天才画家北斎のすごさを改めて再認識した。
北斎の絵の特徴は、動物や人物、水などの一瞬の動き、線の表現で巧みに表現している。
西洋の絵画は、肖像画、宗教画から発達したため、動きのない「静」の絵である。
それとは対照的に北斎は動きの面白さを表現しようとしている。それが新しい絵画を求めていた西洋の画家に大きなインパクトを与えたのであろう。
ドガやロートレックなどの絵に与えた影響は大きい。
日本の漫画、アニメ文化が優れているのは、北斎に端を発しているのかも。
また、西洋では対象物を線より面で表現する手法が主流である。ゴーギャン、ゴッホの絵は日本の浮世絵から学び、線で表現する手法を取り入れている。
北斎は絵の構図が素晴らしい。遠近感を強調するため、単なる透視画法ではなく、富士山の手前に松の木などを配置している手法をセザンヌが取り入れている。
いろいろ学ぶことが多い展覧会であった。

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