情報科作業日誌

高等学校情報科での毎日の作業記録です

暗号化ソフトウェア

2007年12月01日 | IT活用
個人情報を守るための手段の一つである「暗号化ソフトウェア」について、いろいろと調べたり試したりしてみました。

「教員」という職業は、生徒の出欠やテスト結果、学期の成績など、常に個人情報を扱わねばなりません。昔から、「エンマ帳」こと生徒の出席やテスト結果などを記した焦げ茶色の教務手帳を、教員が授業や面談で開いてチェックしているのは、高校時代にだれでもが見たことがある風景でしょう。

特に最近は、ICT、特にコンピュータを活用しテストの集計や成績処理などを行うのは当たり前の状況です。ことさら電子データの扱いには慎重さが求められます。

私自身はフラッシュメモリに個人情報は絶対に入れない主義なのですが、フラッシュメモリに限らず、MOやCD-Rにデータを保存するケースもあるでしょうから、これを機に、暗号化ソフトについていくつかのソフトの使い勝手などを調べてみました。
以下に私が今後使って行こうと思ったソフトを紹介いたします。

1.SecureLockWare(Buffalo)
たまたま私がBuffalo社製のフラッシュメモリを持っていたこともあり、まずは「おまけ」でついてくる「SecureLockWare」を試してみました。
なかなか高機能で、(1)ドライブ自体を暗号化する (2)ファイルごとに暗号化する (3)USBメモリを利用キー代わりにする などといった機能があります。
今回は(1)ドライブ自体を暗号化する を試してみました。
専用のツールで暗号化ドライブとして登録され、その後フォーマットをかけると、このソフトがインストールされているPCで、かつ、差し込んだときにパスワードを入力しないと利用できなくなります。正確なパスワードを入力したらあとは全く普通通りに利用でき、直接ドライブに書き込むこともでき、スピードもそれほど遅くないので、使い勝手は良いと思います。
難点とすれば、(1)同ソフトがインストールされていないPCでは全く読み書きできないこと (2)フラッシュメモリはBuffalo製品でしかドライブの暗号化はかけられない くらいでしょうか。でも、セキュリティを考えると、むしろ、その方が良いのかもしれません。

2.アタッシェケース
檜原光博氏が作成したフリーソフトで、ファイルやフォルダーを簡単かつ強固に暗号化するソフトです。
「かゆいところに手が届いている」という感じで、細かいカスタマイズができ、暗号化する煩わしさを低減させてくれているような気がしています。
暗号化したいファイルや複合化したいファイルをドラッグアンドドロップすれば自動的にそれぞれ判断して処理してくれます。また、暗号化ファイルを関連づけすることもできるので、暗号化ファイルをダブルクリックするだけでパスワード入力、復号処理させることもできます。さらには、暗号化や復号化先のフォルダーや元ファイルを削除するかどうか、また、削除も「機密削除」するかどうかなども指定できます。
私がいくつか使った中で、いちばん使いやすい暗号化ソフトかな、と思いました。

「アタッシュケース」は大変簡単なので、職場でも先生方に紹介できるかな、と思っております。先にも書いたとおり、職務上、個人情報を扱うことはどうしても避けられないので、フェイルセーフという意味でも努めていきたいと思っています。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たつみ)
2007-12-03 08:49:03
僕は、「Windowsを使っている人なら誰でも簡単に暗号化できるフリーソフト」として某所で ED.EXE を薦められて、いまは時々それを使っています。

あと、テキストのみの暗号ツールなら「錠太郎」も使えます。

いずれも商用ソフトのように高機能ではないですが、授業で生徒に使わせてみるのならば、十分に遊べます。特に錠太郎はテキストエディタの機能も兼ねているので、楽しいです。
コメントありがとうございます (おはら)
2007-12-05 07:39:52
たつみさん、コメントおよびご紹介ありがとうございます。

実はED.EXEも使ってみました。便利で使いやすいソフトだと私も思います(^^)

「鍵太郎」は実はまだ試していません。早速ダウンロードしようとしてみましたが、HPが「not found」になってしまうようです。一時的にダウンしているのでしょうか・・・。

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