prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「007 スペクター」

2016年01月15日 | 映画
オープニングのメキシコの死者の日を舞台にした物凄い大移動長回しは、メキシコということもあってオーソン・ウェルズの「黒い罠」を思わせたりするスペクタクル。
ヘリコプターがむちゃくちゃな飛び方をする下でウンカのような数の人間が散っているのだからどうやって撮ってるのかと思う。このあたりのスケールのどでかさはこのシリーズでも前代未聞。

今回00課そのものが廃止されてしまうという設定なのに、スペクターとはずいぶん初期の007の敵役が出てきたもので、すごいでかいテーブルを囲んで粛清をわざわざ見せる趣向がひさびさに復活。

ふだん変幻自在ぶりに技を見せるタイプのクリストフ・ヴァルツのブロフェルドがかなり単調でもったいない。なんか子供向けヒーローものですでに出てきたキャラクターを総ざらえして出してきたみたいな感もあり。
出だしの大風呂敷がだんだん後になるとしぼんでくる印象。
(☆☆☆★)



本ホームページ


公式ホームページ

007 スペクター@ぴあ映画生活

映画『007 スペクター』 - シネマトゥデイ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。