prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ズール戦争」

2016年05月16日 | 映画
バート・ランカスター主演、ダグラス・ヒコックス監督による同じタイトルの映画があるけれど、時系列でいうとこちらが前日譚で、ズールー族がイギリス軍の砦を襲うという一事に絞って大スペクタクルで押し切った分、まとまりはいい。

司令官役のマイケル・ケインとすると「国際諜報局」のハリー・パーマー役に先立つ出世作ということになる。イギリスの典型的な労働者階級の出であるケインが家柄で司令官をやらざるをえなくなった軍人をやっているのが皮肉な面白さ。
Fire!(撃てっ!)と吠える声と顔つきは獰猛な豹のよう。

なんといっても見ものは無数のズールー族の大群とのえんえんたる戦いで、今のポリティカル・コネクトネスでいったら現地人をもっぱら群れとして、意味のよくわからない威嚇行動やいくら殺されても恐れず襲ってくる人間離れした行動パターンで描くのは許されないだろうなと思った。群衆スペクタクルとしても今では望むべくもない。CGで人数増やしたのではやはり違うのだな。

「アラモ」の戦いと比べられたりするらしいが、まあいい気なものではあるのも一緒。侵略したのは白人と現地人のどっちだよと言いたくなる。

ズール戦争|映画情報のぴあ映画生活



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