prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「るろうに剣心 京都大火偏」

2014年09月18日 | 映画
しかし、日本の俳優もずいぶん身体訓練するようになりました。もともとの身体能力が高いにせよ、佐藤健が姿勢を低くしてツバメのように混乱の中や屋根の上を駆け抜けるのは胸がすく。 

剣心が人斬りから人を生かすために剣を使うようになること、ラブストーリー、確執、そして時代の移り変わりとドラマとしては一作目でほとんどやり尽くしている。文字通り話半分で完結編に続くというのは

考えてみると、今回の剣心は受身というかしぶしぶというか、ストーリーを動かすほどの動機は与えられておらず、話を動かすのはもっぱら志々雄ということになる。
ずいぶん大勢斬られるが、逆刃(峰に刃がついているので普通の刀の使い方では峰打ちと同じような効果になる)ので血しぶきはあがらない。
実際のところ、達人に叩かれたら刃がついていなくても命に関わる怪我を負うはずで、なまなましい描写を避ける(海外向けということもあるのか)

田中泯の本格的な立ち回りは「たそがれ清兵衛」以来ということになるが、時間はずっと短いし手数も少ない「清兵衛」の方が迫力、というか命のやりとりという感じが出ていた。

京都の大火にせよ、江戸攻撃にせよ、史実としてはなかったことがわかっているのであって、それをもっともらしく乗せるのはかなりの腕が要るはずだけれど、大丈夫かと思う。



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