prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

邦画を彩った女優たち「室井滋 しげちゃんと私の居場所」

2012年12月30日 | 映画
自主映画と商業映画、田舎と東京、男みたいな名前を持った女といった具合に、立ち位置はここと決まらない、あるいは決めないで揺らいでいる人は珍しい。特に女優さんは娘役、母親役と括られることが多いだけに。

このシリーズは「彩った」と過去形になっているように映画史での地位がほぼ確立した人たちを取り上げてきたわけだが、その中では異色に写る。今でも芸大の学生たちの自主映画に出ていて、一部が紹介される。昔の8ミリの自主映画はいかにも商業映画とは別物としてあったが、今ではそのまま劇場に出て行ってもおかしくない体裁を持っているなと思った。それだけ商業映画が素人くさくなった、垣根が曖昧になったということでもあるが。

ファザコンであることがかなり強調されている。今の旦那の長谷川和彦も父親代理みたいなところがあるとインタビューで語る。それにしても、どういう脈絡で結婚することになったのだろう、この二人。別に監督と女優という関係をもったことないわけだし。

大森一樹、山川直人など8ミリ時代の自主映画出身の監督たちもそれぞれ歳を重ねてきましたな。


チャンネル [BSプレミアム]
2012年12月28日(金) 午後10:00~午後11:00(60分)
ジャンル ドキュメンタリー/教養>ドキュメンタリー全般
映画>その他
情報/ワイドショー>芸能・ワイドショー
番組内容独自の存在感をいつも放つ女優室井滋。幼い頃「男の子みたい」と違和感を持った名「滋」をそのまま名乗り、幽霊から老婆まで多彩な役に挑む理由は?その心の軌跡を自ら探る

出演者ほか室井滋

詳細大学在学中に自主映画で名をあげ、映画、テレビ、随筆作家として幅広い活躍を続ける室井滋。その女優人生は平坦ではなかった。挫折と葛藤の日々を支えたのは亡き父の思い出、「しげちゃん」と名付けた人だ。今回、室井は旅に出た。生まれ故郷・富山の町は父が作家の夢破れ、生涯を暮した場所。自主映画の女王だった早稲田界隈にもほろ苦い記憶。映画のロケ地を巡りながら確かめる自らの女優像。室井の本当の居場所はどこに?


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