prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「続・夢千代日記」

2013年09月29日 | 国内ドラマ
わけありというか、哀しさを背負った女たちばかりが集まってくるモチーフと、雪景色と武満徹の音楽の叙情の魅力は今見ても大きい。

小さなナイフが誰を刺すためのものか、というどんでん返し的扱いの効果。

胎内被曝というのは、このドラマの製作時に思われていたほど成人期のがん発生率が有意に上昇しているというデータはないというのが結論になってきているようだが、被爆に対する恐怖感自体は消えていないどころか、また改めて再生している感。

フィリピン人風に見えるが実は日本人というストリッパー。当時とすると、フィリピン人自身が来るという設定はまだ考えにくかったのだろう。

石坂浩二は当時(1982)はインテリ代表という感じだったろうから、教師であるとともに悪者かもしれないと
いう疑いが持たれるのがドラマになったわけだけれど、今では悪役専科にシフトているものなあ。

十四歳の女の子が一方的な性的被害者ではない、どころか一人前以上の女として嫉妬を燃やすあたりの凄み。

続・夢千代日記-全集- [DVD]
脚本 早坂暁
主演 吉永小百合
パイオニアLDC


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