prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「テルマエ・ロマエ」

2012年08月10日 | 映画
日本人が古代ローマ人を演じてもそんなに違和感はない。
阿部寛の顔や体格が日本人離れしていることもあるし、映画で描かれる古代ローマはサイレント期の「カビリア」あたりならともかく、おおかたハリウッド製の完全な作り物映画が規範になっていてリアリズムは関係ないからでもあるだろう。

古代ローマ人が英語を話していいのだったら、日本語話して何が悪いか。テレビで吹き替え洋画を見ている感じ。
ローマの背景の壮大さがそれなりに出ている、というか、昔のローマ史劇に見劣りしない画を用意できている。
対する現代日本の画がリアルなようで生活の垢みたいなものまで微妙に作り物っぽく軽い。「のだめ」あたりにも通じるフジテレビのマンガ映画化の腕ですね。

お話の方は連載中のマンガをまとめるのにありがちなのだけれど、クライマックスが全然見えていないので、敵役の立ち位置や葛藤など置いてみただけというのは困ります。あれだけ当たったから続きはあるかもしれないけれど、そんなに変りようないだろう。

しかし風呂映画だから裸が出てくるのは当然とはいえ、あらかたは男、それも爺さんの裸ばかり。ただ、これで若い女性のヌード出したら逆にちょっと引くかも。

日本の風呂やトイレにかける工夫と情熱はすごいんだぞー(実際すごいが)というお国自慢、技術自慢の面もあり。一種のクール・ジャパンでもあります。それをガイジン、それも日本人が扮する外人の眼を通して描くナルシシズムがヒットの要因か。
外国にもかなり売れたらしいけれど、外国人にはどう写るのでしょう。
(☆☆☆★)

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1 コメント

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“水の国・日本♪湯の国ニッポン♪”ともに頑張ろう日本! (大滝(おおだる)温泉天城荘)
2012-08-11 08:22:49
 こんにちは。
 こちらは、映画『テルマエ・ロマエ』『ノルウェイの森』のロケ地、伊豆の大滝(おおだる)温泉天城荘でございます。お世話になっております。
 昨年(2011年)9月の台風被害復旧が捗らず(※主に私有地内に町が施工管理する大滝一般見学者のための遊歩道)、余儀なく約半年間の休館をいただきながら独自に再開への備えを進めてまいりました。おかげさまで、大勢の皆さまからの応援とご協力によりこのゴールデンウィークに大滝(おおだる)温泉天城荘の営業を再開できました。多くの皆さまにまたおもてなしをさせていただけるようになりましたこと、ご当地の文化・経済・観光等に社会貢献できますこと、本当に感謝でございます。
 再スタートによって明確になった新たな課題や台風被害復旧の継続作業部分等もあります。真摯に、今後もコツコツ個性に磨きをかけて、一人でも多くの皆さまの健康と幸福のお役に立ちたいと存じます。
 これからも『テルマエ・ロマエ』『ノルウェイの森』ともども伊豆の大滝(おおだる)温泉天城荘、名勝河津七滝(かわづななだる)、国指定重要文化財天城山隧道、河津桜まつり等、何卒宜しくお願いします。
 皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げます。
 “水の国・日本♪湯の国ニッポン♪”ともに頑張ろう日本!
☆ 突然で驚かれましたよね。このご縁、この思いが届けられればと願っております ♪
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