prisoner's BLOG

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「ひとよ」

2019年11月21日 | 映画
田中裕子の役が人を殺した割に子供たちに迷惑をかけるのをすまながってはいるものの、殺した夫にはまったくといいくらい後悔も罪悪感も持っていない、殺していい奴を殺したみたいな感じなのはちょっと驚いた。
それは子供たちもそれほど変わらない。ヒドい親父だったのはやや後付けの説明的なDVとして画にして描かれるが、暗示にとどめた方が良くなかったか。元の芝居はどうだったのか。

凄惨などろどろ劇になりそうで意外と爽やかとまではいかないがやりきれない感じはよくも悪くも意外と薄い。「世間」の圧力に対してはこの家族は同調していないからかもしれない。ライターとして母親の件を二流週刊誌のネタにする佐藤健にしても、週刊誌的な視点で母親を責めるのとは違っている。

佐々木蔵之介の酒の遠ざけ方が不自然だと思ったら、果たせるかなアルコール依存症。

役者たちがそれぞれ脇役に至るまで芝居をみっちり見せ場をものにしているのは良い。
原作は舞台劇だったらしいけれど、タクシー会社という設定を生かして運転中のシーンなどに完全に映画的に広げている。
時々、過去の場面に現在の人物が入り込んで眺めているといった「野いちご」あたりから使われる演劇を映画に溶かしこんだ技法を使っている。

暗い場面で画面がざらっと荒れた感じになるのだが、フィルム撮りなのかそういう効果をデジタルで出したのか。

エロ雑誌のデラべっぴんが実名で登場するのはちょっと驚いた。あれはいったん2004年に休刊した後、デラべっぴんRとして再開したらしいが、そのあたりははっきりしない。




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