prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス」

2012年07月20日 | 映画
タイトルだけでわくわくしますなあ。というより、結局タイトルしかわくわくしない、なんてことがよくあるわけだけれど、これもそのくち。原題もMega Shark vs Giant Octopusとそのまんま。ビデオ用映画です。

金髪白人女性と日本人男子のロマンスというのは珍しい。ただしシマダ・セイジ博士を演じているのはVic Chaoという中国系らしき人。ちなみに、この人スタンフォード大学を出た元エンジニアで、シカゴ・ブルズのマスコットに入ったのが芸歴の第一歩らしい。なんだそら。

政府なのか企業の人間なのかわからないが敵役がムチャクチャ言う。日本人の博士をつかまえて収容所へ行けとか、怪物をやっつけるのに核兵器使えとか。こりゃ「エイリアン2」の会社人間ばりにひどい死に方するのかと思ったら、ほったらかし。そりゃないでしょう。

単調なカット割にいきなり目玉のどアップを投げ込んできたりする演出は安手そのもの。とにかく必要なカットが全然揃ってません。
サメが空を飛んでいて飛行機と衝突するのは幻想シーンだからまだしもだけれど、ゴールデン・ブリッジにサメがかぶりついて破壊するのには眼が点になった。これもイメージ・シーンなのかなあ。よくわからない。

フェロモンでサメやタコを東京湾におびき寄せるのだけれど、サメやタコにフェロモン関係あったっけ。
サメとタコがライバル関係で会えば戦うというのもほんとかな。昔「ジョーズ」のパクリで「テンタクルズ」ってタコが暴れるイタリア映画あったけれど、クライマックスでシャチと戦うのだね。イメージとしては戦わせたいのでしょうけれど。

むやみとサメやタコを巨大な設定にしたのはいいけれど、CG技術、演出技術ともに及ばず、大風呂敷を広げたままへたった感じ。

IMDbの採点では10点満点の2.7点。Rotten Tomatoesでは100点満点の15点。いずれにしても、ひどい点です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。