原作はレーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」。
マゾヒズムという言葉の由来になった人(同時代の精神科医クラフト=エビングによる)。
主演が「青い体験」のラウラ・アントネッリ。
どこか日活ロマンポルノのようなこけさびたような匂いのする70年代のエロス映画。
文芸ポルノというやつなのだろうが、文学的な突っ込みはほどほどに普通にスケベな感じ。
劇団のオーディションを受けに来た女優と演出家という形でアレンジし、ポランスキーが監督し、その妻のエマニュエル・セニエが主演した「毛皮のビーナス」が公開を控えているので、なんかこちらの方が原作に忠実なはずだが準備として見るというモードになってしまう。