prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「バターンを奪回せよ」

2008年03月03日 | 映画

1945年、つまり第二次大戦中に作られた上、ジョン・ウェイン主演なのだから、どれくらい日本をヒドく描いているか「期待」して見たら、果たせるかなヒドいもの。エドワード・G・ロビンソンの図体をでかくしたような男が出てきて、これが日本軍将校だときた。髪の毛が黒いだけではないか。(そういえば、本物のロビンソンは「天晴れウォング」で中国人役やってたな)
あとみんな釣り目のあいまいな笑顔がぺこぺこおじぎばかりしている。

日本軍がしきりと女の声で「降伏」を呼びかける放送をするというのも、変な感じ。
一番の被害者であるフィリピン人の描き方が、実におためごかし。圧制者をはねのけて「自由」を求めよってか。同じことをイラクでもやっているのかい。

監督はエドワード・ドミトリク。戦後すぐ赤狩りにひっかかって「転向」した人と思ってみると、このアメリカに対する信頼ぶりが皮肉に見える。

変なカラーだなあ、と思ってみていたら、白黒なのをデジタル技術でカラ-化したもの。新興のBS放送のBSトゥエルビによる放映。まことにスキマ的な番組。
戦時中なのにも関わらず、相当量の火薬を使った戦闘シーンを撮っている。ロケもフィリピンでやっているらしい。



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