prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「フェア・ゲーム」

2011年11月15日 | 映画
画面が割りと荒く色調もアンバランスなので、撮影は誰だと思ったら、監督のダグ・リーマン自身でした。ドキュメンタリー的タッチを狙ったらしいし、俳優たちもスッピンなのか、そう見えるだけなのか、とにかくそういう風に撮っている。

しかし、CIAというと昔だったら世界をひそかに裏からすべて支配しているとでもいった陰謀史観にふさわしい恐ろしげな悪役という印象があったけれど、ずいぶんショボくなったものですね。
これで見ていると、あらかじめ描いた画を補う情報や人以外を受け付けず排除する硬直化した官僚組織としか見えず。そりゃ膨大な情報を収集して分析もしているのだろうけれど、最終的な判断を間違えたら意味ないだろ。

考えてみると官僚化の方が、もっと言えば頭のいいバカの方が恐ろしいといえば恐ろしいには違いない。悪いのがわかっていても直せないのだから。
そのあたり、アメリカも日本と似たり寄ったりになってきたみたい。
(☆☆☆★)

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