prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「贖罪」

2015年03月17日 | 映画
最近の「ソロモンの偽証」もそうらしいが、最近は学校というのが閉鎖空間な分、同調圧力が強い日本社会の縮図みたいな病理が現る場所という位置づけをされることが多いが、連続ドラマの特質を生かして一話ごとに主役が変わり、そのたびに事件を違う角度からアクセスすることで同調性の歪みや軋みを抉る「羅生門」をもっとスケールを広げたような構成。「二十四の瞳」のパロディがかった感もある。
黒沢清監督らしい不穏な映像表現と、テレビドラマに求められるストーリーテリングが両立している。

WOWOWは最近ずいぶんオリジナルドラマを制作しているけれど、アメリカの連続ドラマがケーブルテレビで視聴者から直接料金をもらって運営することでスポンサーの意向に縛られなくなったことで随分素材や表現が広がったわけだが、それに近い自由さをこの国で率先し行使している感がある。



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映画『贖罪』 - シネマトゥデイ

贖罪@ぴあ映画生活

贖罪 DVDコレクターズBOX(初回生産限定)
監督 黒沢清主演 小泉今日子
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (FOXDP)



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