prisoner's BLOG

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カラヴァッジョ展

2016年05月24日 | アート
カラヴァッジョの作品に加え、その影響を受けた、模倣した画家たち(カラヴァジェスキ)の作品を囲むようにして展示しているところに学芸員の苦心の存するところか。

たとえばカラヴァッジョの光の表現の例として「エマオの聖餐」を置き、そのすぐ後にカラヴァジェスキのキリスト生誕の画を置く、とエマオではキリスト自身が光を斜め上から受けた陰影の濃い姿として描かれているのに対し、生誕図ではキリスト自身が光を放っているように周囲の人間たち下からの光を受けている、といった違いが興味深かったりする。

画題とするとメデューサをあしらった盾に始まってダビデとゴリアデのようにやたらと首をはねる画が並ぶ中で、カラヴァッジオの「ホルフェルネスの首を斬るユーディト」はなかったりする。単に揃わなかっただけかもしれないが、不在が逆に気になったりする。

この展覧会の売りである「法悦のマグダラのマリア」は実物を見ると顔色の悪さがただ事でなくて、死期が迫っているのをまざまざと感じさせる。

カラヴァッジョ展



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1 コメント

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カラヴァッジョ展 (dezire)
2016-06-03 10:54:43
こんにちは。
私もカラヴァッジョ展を見てきましたので、興味を持って読ませていただきました。『エマオの晩餐』の闇を切り裂くような光の表現、『ナルシス』の刹那的に美しく表現、死の間際のマグダラのマリアが神と一体感になった法悦に浸っていることを見事に表現した『法悦のマグダラのマリア』など、心に強い衝撃を与える作品の数々に圧倒されました。リアリティーのある絵画表現、どんな場面にも美しさが潜ばせる独特の美意識は凄いと思いました。

今回のカラヴァッジョ展からカラヴァッジョの絵画の魅力と美術史を塗り替えたかを、カラヴァッジョの生涯も含めて考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。


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