prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「トゥー・ブラザーズ」

2004年10月08日 | 映画
エンド・タイトルの後、日本語で虎は飼われていても危険な動物だから、可愛いと安易に接するなという意味の注意書きが出る。前に大阪在住の男が午前10時ごろ上野動物園のトラにちょっかい出して片腕を食いちぎられたという、ちょっと変な事件があったことを覚えている。

映画ではトラを虐待する男の腕が食いちぎられそうになるが、ちぎれるところまでは描かない。その虐待の描写も、もちろんあまり具体的には描いていない。あまりドキュメンタリー風ではなく、同じ監督の「仔熊物語」同様、あらかじめコンテを組んで(ロビーに画コンテが展示されていた)完全に動物を振り付けたお芝居として作られている。

ものすごい手間暇かけて作られているのだろうが、見ている方には負担がかからずさらっと見てしまう。トラの芝居がほとんど全てで、ストーリーはほとんど最低限のポイントを押さえている程度。思いきりがいい。トラの恐さがあまり出ていないとか物足りなさはあるにせよ、あれこれ描き込んで面白くなるものでもないだろう。

それにしても、この監督は人間も含めて交尾の場面を悪びれずに撮りますね。
(☆☆☆)


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