prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」

2011年10月13日 | 映画
雨がびしょびしょ降り続く、逆光を多用してローアングルの画作りは相変わらずというか、ますます石井隆らしい。ただ画がどこを切っても強い分、かえって単調になっているところがある。
バラバラ死体を「鬼は外、福は内」と言いながら山の中に撒き散らすあたり、スプラッタ趣味ではないにせよ、ブラックユーモアというには妙に薄気味悪い。裸と血みどろで埋め尽くされているみたいなのに、妙にうら悲しい。

宍戸錠が「チャイナタウン」のジョン・ヒューストンばりの鬼畜オヤジを嬉々としてという感じで演じている。

女刑事(東風万智子)が美人だなと思って見ていたら、旧芸名・真中瞳(ニュースステーションのキャスター出身、「ココニイルコト」など主演)とあとで知ってびっくり。
ぜんぜんわからない、というのも我ながらひどいが。

竹中直人の代行屋が前作から17年経っても進歩しないのがリアルでうら悲しい。
(☆☆☆)

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