prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

LAW & ORDER シーズン16 第16話~第22話

2011年12月27日 | 海外ドラマ
第16話「キャリアの代償」
Cost Of Capital/ [ シリーズ通算 #365]
投 資家のデレク・ミラーの遺体が路上で発見された。彼はボーナスをもらったばかりだった。デレクの上司ソフィア・キーナーによれば、彼は同僚とは比べものに ならないほど高額のボーナスを得ていた。ソフィアは将来性を買ったというが、実はデレクとソフィアは不倫関係にあったことが明らかになる。
ゲスト:マーティン・ドノバン『インソムニア』、ローマ・マフィア「NIP/TUCK」
脚本:トム・スマッツ(脚本)、 リック・エイド
監督:マイケル・W・ワトキンス
第17話「営利企業アメリカ」
America, Inc./ [ シリーズ通算 #366]

ホテルの一室で、男が銃殺された。名前はポープ。コールガールの携帯の着信から、ポー プが衛星電話を使用していたことが判明する。ポープは除隊後もイラクに残り、民間軍事会社ダイヤモンド・リバー社のもとで働く傭兵であった。やがてポープ の携帯を捨てたボートマンが実行犯、車や銃を提供したロビー・ハウエルが共犯者として、ポープ殺害の容疑で逮捕される。
脚本:リチャード・スウェレン
監督:ジーン・デ・セゴンザック

※ 「国」の都合によって、同じ犯罪の実行犯は特例で裁判を免れ、単なる共犯者だけが裁きにかけられる。法あるいは正義と国と、どっちが上なのか。前者であるべきだが、実際にはそうなっていない。

第18話「葛藤」
Thinking Makes It So/ [ シリーズ通算 #367]銀 行強盗が発生し、犯人の若い男が警備員に射殺された。その男に金の入ったバッグを渡した支店長は、6歳の娘ジュリーを誘拐され、娘の命を守るために仕方な く金を渡したのだ。指紋照合により若い男がサイラス・ローウェルだと判明。父親のミッチェルは息子とは2年以上、連絡を取ってないと言う。だが、実はミッ チェルが息子と銀行強盗を企て、ジュリーを誘拐していたことが分かる。
ゲスト:ピーター・ジェイコブソン「Dr.HOUSE」
脚本:マイケル・S・チャーヌチン
監督:トニー・ゴールドウィン

※ 「ダーティハリー」以来の、誘拐された女の子が助かるかどうかという緊急時に行われた手荒な取調べが拷問もみなされて手続き上の瑕疵から将棋倒しに逮捕も公訴も全部無効になって犯罪者が野放しになりそうになる危うさを扱う。難しいテーマ。

第19話「医者の正義」
Positive/ [ シリーズ通算 #368]
食 堂で銃撃事件が発生し、店主が撃たれて死亡。そばに立っていた女性エレインもかすり傷を負った。当初は店主といざこざのあった麻薬の売人の犯行と思われた が、彼にはアリバイがあった。多数の目撃証言から新たにジェレミーという少年が容疑者として浮上。彼はエイズ患者だった妹エミリーの死に疑問を抱き、病院 関係者のエレインを狙って発砲したのだった。
ゲスト:ヴォンデイ・カーティス・ホール「シカゴ・ホープ」
脚本:ソニー・ポスティリオーネ
監督:リチャード・ドブス

※ エイズの治験による危険性をどこまで認めるのか、まして治験を行う医者自身がHIVポジティブの場合は、という難しいテーマ。

第20話「政界を操る者」
Kingmaker/ [ シリーズ通算 #369]

通報を受けて現場に到着したパトカーのボンネットに遺体が落ちてきた。被害者は麻薬組 織に潜入捜査中の刑事だった。犯人は、彼女が刑事だと知って殺したと言う。さらに刑事だと知ったのは新聞の記事になっていたからだと言うのだった。果たし て誰が何の目的で潜入捜査中の刑事の名前と写真を新聞に掲載したのか。

ゲスト:ギャレット・ディラハント「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」
脚本:デヴィッド・スラック
監督:ドン・スカーディノ

※ 政治家同士の情報操作と相手の弱みにつけこむ手口の徹底ぶりにげんなりさせられる一編。
敵とみなした相手の直接関係のない家族を手を下さないで死に追いやり、その証拠を捏造させて検察にまでにらみを利かせようとする。

第21話「仮面の裏」
Hindsight/ [ シリーズ通算 #370]

以 前、負傷したグリーン刑事の代わりにフォンタナ刑事とコンビを組んだこともあるファルコ刑事。ある朝、ファルコが目覚めると、そこには若く美しい女の死体 があった。前日の夜、バーで意気投合し、家にその女性を連れ帰ってワインのボトルを開けたところまでは記憶しているが、ファルコはその先のことが思い出せ ずにいた。

ゲスト:マイケル・インペリオリ「ザ・ソプラノズ」

脚本:クリス・レヴィンソン
監督:ジーン・デ・セゴンザック

※ 刑事が容疑者になり、容疑を晴らそうと余計な手出しをすることが捜査の信頼を損ねる、という法の番人といえども人間という限界を考えさせる。
クライマックスはこのシリーズとしては珍しく芝居がかったもの。
第22話「最後の手段」
Invaders/ [ シリーズ通算 #371]

アパートの一室でアンドレアス家の4人が窒息死しているのが発見される。唯一不在だったフランク・アンドレアスは2週間前に逮捕されていたが、ボルジア検事 補に取引を持ちかけ、特別に保釈されていた。検察と取引をしたことに感づいた2人組がアンドレアス家の4人を殺害し、フランクの命を狙っていることが判明 する。

ゲスト:リン・コーエン「「セックス・アンド・ザ・シティ」」
脚本:デヴィッド・ウィルコックス、リチャード・スウェレン
監督:マシュー・ペン

※ 警察が警官殺しを許さないように、検察も検察官に手を出す相手は許さない。そのため、明らかに強引な訴追手法がとられる。いつも冷静なマッコイ検事が抑えてはいるが明らかに感情的になっている。
相手が明らかに連続殺人犯だとわかっているからまだしも、こういう法の信頼を損ねかねない際どいところを扱った迫力のあるエピソード。

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